待ち日記　その一

何回かここで待つことをするのを覚えてない。

出かけるときはちゃんと晴れるのに、あっというまに空が灰色に包まれた。

みんな傘を持ってるし、さぞかし天気予報を見てただろうね。

天気は見た目で判断することができないよね。と心に深く嘆いた。

次列車の到着時間は…あと十一分か、ずいぶん予定時間と外れたな。

僕が並べの最尾に行って、スマホのアプリを開けて漫画を読み始めた。

時間を潰しながら、好きのことをする。これより素晴らしいことはないよ。

三月の気温が本当に気まぐれだ。

風とともに小雨がときどき横顔に叩いた。

「この線今日人身事故になったんだって、だから遅れたんだよ」ってそばの人がそう言った。

そして後ろ側の列車はガンガンと駅に入った。

僕は列車を見て、ただの事故かまたはこの世を厭うことかはわからない。

もし僕になったら、その覚悟があるかな。

僕はプラットホームから飛び降りることができるか。

一層死のうよ。

どうせ誰も懸念してくれないでしょう。生きてる理由も見つからない。

スマホの画面を消して、イヤホンをはずした。

雨が大地に叩いた音が絶えずに響いている。その潮い空気も顔に満ちてる

後ろの列車がどんどん離れて、次と僕待ってる列車が来た。

思いを遮って、現実に引っ張られた。

このとき思わずに僕の生きてる意味がまさかその待っている時間を過ごすではないかな。

ちょっと考え込んでた間に、電車に間に合わなかったところだった。

今日は

凄く混んでるね。