voice channel vol.7桑原由气连载
出会いの思い出が春を彩ってくれる
桑原由気
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のたなびきたる。」
有名な枕草子では「春は明け方がいい」と綴られているが、私の好きな春は、優しい光差し込む午後。鳥の声を聞きながら空を眺めていると、春風とともにカラダもふわりと飛んでいきそうな、そんな自由な気持ちになれる。それぞれの好きな春のカタチがあって、今年もまた、季節が始まる。あなたの好きな春はどんな姿をしているのだろう!
「春は出会いと別れの季節」という言葉はよく聞くが、私の場合はいつも別れの寂しさよりも、出会いの喜びのほうが勝る。
初めての大きなサヨナラは、小学生の頃。
クラス全員がほぼ同じ中学校に進学する中、私は違う学校を選んだ。そこは母が通っていた女子校で、私はいつも母の昔話を聞きながら、ずっと自分もその学校に通ってみたいと思っていた。仲の良かったの友達と離れてしまうのはとっても寂しかった。学校が離れたあとも遊んだり、手紙を交換したりして、お互いの学校の話をしたりしていた。しかし、桜が満開になり、徐々に新しい学校に馴染んでくる頃は自然と新しい友達ができた。寂しかったの気持ちは桜のはなびらとともに、少しずつ、ゆっくりと散っていった。
次のサヨナラは、高校生。
皆それぞれ大学に進学し、私は東京の専門学校に通うことになった。通う学校のパンフレットを机の上に飾り、ようやく声優になるための勉強ができると、毎日わくわくしながらそれを眺めてすごした。新生活は、6年間のクラス、同じ部活で仲良しだった女の子と部屋を借りて一緒に住むことになっていて、そのおかげで寂しい気持ちはなかった。今回は、その女の子との出会いを綴ろうと思う。
彼女は恥ずかしがり屋な雰囲気を纏っており、私も人見知りだったので、話すときは少し緊張していた。そんな中、放課後に帰りのスクールバスを待つ間、一緒に図書館で勉強したり、話したりするのが習慣になっていた。穏やかで、優しい時間。私は彼女とすごすそんな放課後が大好きだった。
「由気ちゃん、お誕生日おめでとう!」彼女からの初めてのプレゼント。クラスのみんなからのメッセージを集めてくれた寄せ書き。優しい人柄を表した文字と、かわいらしいイラストが添えられていた。
クリスマスが大好きな彼女は、毎年12月25日にも必ずプレゼントを用意してくれた。朝、学校に来るとクラス全員の机の上にお菓子がのっていて、彼女は「みんあのサンタさんになりたい!」と笑っていた。
高校3年生の誕生日には、彼女を含めた仲良しの友達が歌を作ってそれを歌って踊りながらお祝いしてくれた。息が切れていて、何を言っているのがわからなかったけれど、そのあとくれた歌詞カードは「来年は東京だ!みんなで頑張ろう!」と書かれていて、とても嬉しいはずなのに不思議となみだが溢れた。
そんな「出会い」の思い出が、サヨナラの寂しさを溶かし、いつも私の春を暖かい色で彩ってくれた。
「いつかきっとまた会おうね!」
ひとつひとつの繋がりは、今でもしっかりと私の物語のなかに生きている。そろそろ出発の時間。そっとページをめくれば、次の章には、また新しい出会いが待っている。

邂逅的回忆点缀我的春天
桑原由气
“春,曙为最。逐渐转白的山顶,开始稍露光明,泛紫的细云轻飘其上。”
这是有名的《枕草子》里说“春天黎明很棒”的一句话。我喜欢的春天是,有温和的阳光照进房间的午后,听着鸟儿的鸣叫声眺望天空,我身心轻飘飘的好像要随着春风一同起飞一样,我能有那般自由的心情。每个人都有自己喜欢的春天的样子,今年依旧,新一轮的四季开始了。你们喜欢怎样的春天呢?
我常听人说:“春天是相遇和离别的季节。”我的话总是相遇的喜悦胜过离别的寂寞。
最初的离别是在小学时。
在我们班上几乎所有的同学都要升入同一家初中的时候,我选择了别的学校。我选的学校是当时我母亲就读过的女校,我一直听着母亲讲述自己的往事,自己就想着要去那间学校了。和非常要好的朋友们分开是非常寂寞的。之后虽然没在一间学校但也有在一起玩,有互相写信,互相说自己学校的情况。但是,随着樱花盛开,我对新学校逐渐的熟悉的时候,很自然地交到了新朋友,我寂寞的心情就如飘落的樱花花瓣那样,慢慢地散去。
第二次离别是,高中时。
大家都在为上大学而奋斗,我却上了东京的专科学校。桌上放着要去的学校的宣传册,一想到终于能为成为声优而学习,就止不住兴奋充满期待地过着每一天。我的中学是和一个6年同班、在同一个社团里处的很好的女孩子一起住的。托她的福我不会再感到寂寞了。下面,我要和各位讲讲那个女孩的故事。
她身边总是围绕着一股很容易害羞的气息,我也是一个很怕生的人,所以每次和她说话都会有一丝紧张。在这之中,在放学等校车的时候,我们一起去图书馆学习、一起聊天成了一种习惯。这是一段安逸的时光。我最喜欢和她在一起的放学后的那段时间了。
“由气酱,祝你生日快乐!”
我收到了来自她的第一份生日礼物。那是集中了全班同学留言的纸,上面有一些展现人的美好品质的话还付了可爱的插图。。
最喜欢圣诞节的她,在每年的12月25日一定会为我准备礼物。早上,一来到学校她就会在大家的桌面上摆上小零食,她笑着说:“我想成为大家的圣诞老人!”
在我高三的生日,包括她在内的几位要好的朋友为我写了歌并且边唱边跳为我庆祝生日。虽然我好像当时没了呼吸似的,忘了她们说了什么,但是在后来她们给我的歌词卡中写道:“明年春天大家就要上东京啦,大家一起加油吧!”本该令我非常开心的话语,我却不可思议地流下了泪水。
这样的“邂逅”的回忆溶解了离别的寂寞,无论何时都能为我的春天点缀上温暖的色彩。
“终有一日,我们会再次相见!”
这些一点一滴的回忆,即使到现在它们在我的故事里依旧没有褪色。差不多是时候出发了。轻轻地翻开书页,在下一个章节,又会有新的邂逅在等着我。



