NHK新闻听写 202302231705
5時のNHKニュースです。
東京オリンピック・パラリンピックの運営競合を巡る談合事件で、大会組織委員会と広告大手電通が、入札が行われる前年の夏から、受注させる企業の一覧表の作成を開始し、その後も、入札直前まで、度々会議を開いて、内容を更新していたことが、関係者への取材で新たに分かりました。東京地検特捜部は、組織委員会と電通が、癒着する形で、不正な受注調整が繰り返されたとみて、調べているものとみられます。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の大会運営局の元次長、森泰夫容疑者56歳や、電通の元幹部で、スポーツ事業局のマネージングデェテクターなどを務めた逸見晃治容疑者55歳ら4人は、各競技のテスト大会の計画立案業務の入札や、本大会の運営業務など、総額400億円規模の事業を対象に、不正な受注調整を行っていたとして、独占禁止法違反の疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。森元次長と逸見元幹部は、テスト大会の計画立案業務について、競技毎の実績などを基に、受注させる企業の一覧表を作成していた疑いがあることが分かっていますが、この作業などを行うための定例の会議が、入札の前年の2017年の7月頃から始まっていたことが、関係者への取材で分かりました。森元次長は当初、特定の企業を指名する随意契約で発注する意向でしたが、2018年1月に、競争入札で発注する方針が組織委員会の内部で、事実上決まったということです。しかし、組織委員会と電通は、その後も、入札の手続きが始まる直前の4月まで、度々会議を開き、その都度一覧表を更新していた疑いがあるということです。特捜部は、入札による発注が決まった後も、組織委員会と電通が癒着する形で、不正な受注調整が繰り返されたとみて、実態解明を進めているものとみられます。
次のニュースです。
和歌山県白浜町のテーマパークのジャイアントパンダ3頭を乗せた専用の飛行機が、中国四川省成都の空港に、現地時間の昨夜、到着しました。中国の空港に到着したのは、白浜町のテーマパークアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ、30歳の雄の「永明」と、8歳の雌の双子、「桜浜」と「桃浜」の3頭です。国営の中国中央テレビによりますと、3頭を乗せた専用の飛行機は、現地時間の昨日午後11時10分頃、日本時間の今日午前0時10分頃到着したということです。現地からの映像では、飛行機から檻の入ったコンテナが、ゆっくりと出て来る様子が映っています。また、檻の中で動く「永明」の様子も確認できます。この後、3頭は検疫のため、専用施設で、1ヶ月ほど過し、健康に問題がなければ、成都にあるパンダの繁殖研究基地で、一般公開される予定です。
今年7月に開幕するサッカー女子ワールドカップに向けて、強化を進める日本代表なでしこジャパンは、22日、国際大会の最終戦で、カナダに3ー0で快勝し、1勝2敗で大会を終えました。なでしこジャパンはこの大会、ここまでブラジルとアメリカに、いずれも0ー1で敗れ、得点力不足が課題になっていましたが、最終戦でカナダを相手に、3得点で快勝という結果は、5ヶ月後に開幕が迫ったワールドカップに向けて、収穫になりました。なでしこジャパンの池田太監督は、「選手達は、大会中に成長した姿を見せてくれた。ここをスタートとして、ワールドカップへ準備を進めていきたい。ここまで得点が取れていなかったが、今日は、選手達が結果という形で表現してくれた」と、コメントしました。
谷地がお伝えしました。5時5分になります。