「漬ける・漬かる」と「浸す・浸る」の使い分け
一、グループを分ける
漬ける(他一) 浸す(他一)
漬かる(自五) 浸る(自五)
二、それらの意味
漬ける:何かを液体に入れて、時間をかけて、そして三つの目的を含む
①長期保存
②味の成分を十分に染み込ませる
③液体でない場合、これしか使えない
(野菜・魚・肉を砂糖・塩・醤油に漬けて、漬物を作る)
浸す:何かの表面を液体で覆い尽くす
(短時間でその成分を含ませる)
三、「浸る」の特殊意味
浸る:①自然現象を表す場合、これを使う
②抽象的な場合、これを使う(喜び・感激・酒・女)
▲酒浸りの日々(~溺れる・~耽る)
▲大雨で家が水に浸っている。
▲雨漏りがひどくて、床が水浸しになった。
四、例文
1、ホルマリンに標本をつける。
2、刺身に醤油をつけて食べる。
3、綿棒を薬品に漬ける。
4、もち米を水に浸す時間は一晩と耳にすることが多い。
5、人を見下ろし優越感に浸る人が少なくない。