【睡前故事】星の王子さま-エピローグ-72

星の王子さま-エピローグ-72
でも、こう思うときもある。/可是,也有这么想的时候,
「一回くらいうっかりすることもあるからな。/“起码会有一两次迷糊吧,
でも、その一回が命取りなんだ。/可是,那一次就足以致命了”
ある晩、王子さまが花に覆いを被せるのを忘れたら,/某个夜里,假如王子忘记了给花罩上玻璃罩子,
夜中に、羊がこっそり抜け出したら…」/深夜里,假如羊偷偷地溜了出来…”
すると、鈴の音色が涙に変わる。/于是,铃铛的音色就变成了眼泪。
これが大いなる神秘(しんぴ)だ。/这是如此地神秘。
王子さまが大好きな君たちにとっても,/不管是对最喜欢王子的你们而言,
この僕にとっても,/还是对我来说,
誰もどこだか知らないどこかで,/在谁也不认识的某个地方,
見たこともない羊が,/一只没人见过的羊,
薔薇を一つ食べたか食べなかったで,/是吃了一朵玫瑰呢,还是没有吃呢,
宇宙の何もかもが,これまでとはすっかり変わってしまうのだから。/宇宙的一切,都足以因此而变得和过去完全不同。
空を見て、そして、自分に聞いてみて。/所以看着天空,然后,试着问一下自己。
「あの羊は、花を食べたか、食べなかったか。」/“那只羊是吃了花呢?还是没有吃呢?”
すると分かるだろう。/那么就会明白的吧,
全てが変わっていくのが。/是否一切都改变了,
それがどんなに大切なことか,/那是多么重要的事,
大人には、理解できないだろう。/成年人应该是无法理解的吧。
僕にとって、地球上で一番美しくて悲しい場所。/对我而言,这是地球上最美又悲伤的地方,
それは、王子さまが到着し,/王子在此抵达,
去っていった砂漠のあの場所だ。/又从此离开的这个沙漠,
いつか、貴方がアフリカの砂漠を旅して,/若是何时你在非洲旅行,
そこを通りかかったら,/经过那里的话,
先を急がず,/我希望你不要急着离开,
真上に輝く小さな星の下で,/在正上方那颗闪烁着的小星星的下方,
少し待っていてほしい。/稍微等一会儿。
髪が金色で、よく笑って,/假如有个金发的、总是笑着的,
貴方の質問には答えようとしない子供が現れたら,/总是不回答你的问题的孩子出现的话,
それが誰か、貴方にもきっと分かるだろう。/那是谁,你应该也很明白吧。
その時はどうか、親切な気持ちになって,/那时,我希望你无论如何请怀着善心,
僕を思い出してほしい。/想起我来。
悲しみに沈んでいる僕にすぐに,/我希望你能立刻,
手紙を書いてほしいのだ。/给沉浸在悲伤中的我写信,
彼が帰ってきたよっと。/就写“他回来了哦。”。
-終わり-
— 终 —