サイゾーのハイロー特集2022! THE RAMPAGEが

サイゾーのハイロー特集2022!
THE RAMPAGEが語るハイローウラ話「行くぞ、てめぇら!で行けなかったんです」
2022/09/30 12:00
文=
西森路代(にしもり・みちよ)
大ヒット公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST X』。ハイローシリーズ屈指のアクションシーンや、登場人物たちのキャラクターに魅了される人が続出し、SNS上では日夜ファンによってハイロー愛が叫ばれている状況だ。 ここでは本作に出演するTHE RAMPAGEのメンバーから、陣さん(江罵羅商業高校 風神こと風見仁 役)、藤原樹さん(鎌坂高校 氷室零二 役)、長谷川慎さん(江罵羅商業高校 鮫岡章治役)、龍さん(鬼邪高校 芝マン 役)、鈴木昂秀さん(鬼邪高校 辻 役)の5名にお集まりいただき、撮影のエピソードからほとばしるハイロー愛までを語り尽くしてもらった。 これを読めば映画をすでに観た人も、もう一度劇場に行きたくなること必至です! ※映画『HiGH&LOW THE WORST X』のネタバレを含みます。 辻と芝マンは僕らの中でヒーローでした
――今回は絶賛公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST X』にご出演のみなさんにネタバレありで、映画の話をうかがいたいと思います。ちょうど今日は舞台挨拶だったと聞きました。 陣 映画館で直接お客さんと対面したんですけど、話しきれないこともあったんで、今日はそういう部分を話せたらと思います。 ――映画がようやく公開されましたが、反響は届いていますか? 鈴木 何か具体的なものを見聞きしたというより、SNSとかでのトレンドに入ったときとかに、形として残ってるのを見てますね。 ――自分の役についての反響はありましたか? 陣 僕は、「風神と雷神が作品の中のアクセントになってるのいい」って書いてあったのを見て、役作りしてよかったと思いました。三校連合はしっかり悪いので、それが鬼邪高との対比になっているという。 長谷川 僕も、三校連合で陣さんと同じチームなんですけど、普段の僕って割とふわふわしてて「まこっちゃん」ってイメージがあると思うんです。でも、今回の鮫岡役はもう目つきも悪くて「まこっちゃん」感がゼロで。そこにギャップを感じてくれたツイートを見たりしたので、僕も役作りしてよかったなと思いました。 藤原 僕もエゴサはしてるんですけど、やっぱり今回の氷室って卑怯な役なんですけど、それがちゃんと似合ってるっていう意見が多くて、意外にもうれしかったです。ちゃんと『HiGH&LOW THE WORST X』のアクセントになれてるなって思ったので。最近、けっこう悪役づいてるんで、いろんなキャラを演じられて、勉強にもなってますね。 ――鈴木さんと龍さんは『HiGH&LOW』歴が長いですよね。 龍 重鎮です。大御所です(笑)。 鈴木 安定です(笑)。いい感じにツイートの反響も見てます。辻と芝マンはニコイチで、ハイローの中でも兄弟みたいな感じなんで、「いると落ち着く」っていう声もありました。 ――「ハイロー」をシリーズ通して見ている者としては、二人の存在に安心感を覚えるんですよね。龍さんはいかがですか? 龍 親戚が鹿児島に住んでるんですけど、鹿児島の劇場にもポスターが貼られてたみたいで、その画像が送られてきて、いろんなところでやっていることが実感できてすごいなって思いました。 陣 みんな見てくれてんのやね。この間僕も映画館に『ONE PIECE FILM RED』を見に行ったら普通に予告編が流れて「おーーー!」って気分になりました。 ――辻と芝マンと轟は、『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年)から出ている数少ないキャラクターになりましたね。 鈴木 最初、自分たちがドラマに出てたときはまだ未成年でグループとしてデビューもしてない状況だったんですけど、20歳超えてからは、共演者ともプライベートでご飯行ったり、お酒を飲んだりすることができるようになって、いろいろと話す機会が増えました。この前は前田公輝くんとか、泰・清一派の二人(佐藤流司、うえきやサトシ)が家に来たり。 龍 僕は昨日、誕生日だったんですけど、久々に古屋英人役の鈴木貴之さんから誕生日のお祝いメッセージもらいました。今、ロンドンにいるんですけど、久々にいろんなメッセージのやり取りしましたね。 ――陣さん、藤原さん、長谷川さんの3人は今回、初めて『HiGH&LOW』の撮影に入るにあたって鈴木さんと龍さんに何か聞いたりとかしたんですか。 陣 聞いてはないんです。でも、僕らも当時から映画は見ていましたし、リアルタイムで僕らの楽曲が映画の中で流れたのが二人の戦闘シーンなので…… 鈴木 すごい立ててくれるじゃないですか! 龍 いよいよいなくなる人なのかってくらい立ててくれてる(笑)。 藤原 当時は僕らの中で、ヒーローでしたからね! 陣 二人のおかげで、『HiGH & LOW THE LIVE』(2016年)にも出させてもらってね。 鈴木 その頃、事務所の近くで、「辻さんと芝マンですよね」って声かけられて。 陣 僕らその頃仕事なかったんで、そんなこと言われている二人を見て、ぶちアガってました(笑)。 龍 懐かしいね。 今だから話せるハイロー社内オーディション秘話 ――鈴木さんと龍さんを見て、いつか自分も出てみたいとは? 陣 今回オーディションがありますよって聞いたときは、もうすぐに手を挙げさせてもらったんですけど、僕は去年まで演技をしていなかったし、それまでは出られたらいいなってことも想像してなかったですね。 ――社内オーディションがあったと聞きましたが、それは自分から手を挙げる感じなんですか? 陣 基本的には挙手制でした。オーディションは5人ぐらいの役のあるシーンのセリフを全部覚えて、シャッフルで監督さんとか髙橋ヒロシ先生がリモートで繋いでいる中でやってみるという感じでした。しかもアクリル板もあるので、なかなか声が通らなくて。 藤原 マスクしてるから表情も見えないしね。目だけでやらないといけない。 陣 その上、換気のために、でっかい扇風機が回ってるんで、普通の声じゃもっと聞こえないんですよ。だから、めちゃくちゃ声張らないと!(と言って声がでかくなる陣さん) ――演じる5種類の役は「自分に近いな」とか意識しながら演じたんですか? 長谷川 割と意識しながらやりましたね。それこそ僕は鮫岡の役をオーディションでもやったんですけど、そのときから鮫岡って僕っぽいなって思ってました。『HiGH & LOW』ってオラオラしてる人はいっぱいいるけど、鮫岡は冷静なキャラですよね。自分でも演じやすいなと思っていたら、決まりました。 藤原 そのときは風神雷神、ビンゾーの役もありましたね。 陣 プロットみたいのをもらって、組に分かれてね。 藤原 僕も5人全員の役をやりましたけど、氷室はなかったかな。というのも僕は一回オーディション落ちてるんです。今回はあてはまる役がないと言われて。それで暇になるから何しようかな~と思ってたら、氷室の役が急遽決まって。撮影まで数週間しかない時期だったんで、アクションできる人、体が動く人ってことで決まったんです。 ――陣さんは、風神雷神になるかもって予感はありましたか? 陣 全然イメージなかったです。でも、叫ぶシーンがあって、そのときそれがやりやすいなとは思いました。その後、風神を演じてもらいますって言われて、役のディテールについて聞いたり、髙橋先生とも話をする機会があったんです。風神をイメージした絵も見せてもらったら、それがかなりいかつかったので、「一発いきますね」って言って、髪の毛は横を全部刈り上げたんです。 ――陣さんが、その「いかつい」見た目にファンがザワついたって話もあったんですよね。 陣 ヘアメイクさんに、その「いかつい」のをうまいこと自然に見せてもらうよう整えてもらってたんですけど、やっぱり風神の見た目が残ってて、「どうした陣さん」とザワついて(笑)。 ――『HiGH & LOW』に出るんじゃないかって思われたりとかは? 陣 そういう声もあったんですけど、その頃、ほかの皆もけっこう髪型を変えてたんで、出ない人たちに関しても「出るんじゃないか?」と情報が錯綜してまして。僕もほとんど演技をしたことがなかったんで、そこまで出るとは思われてなかったですね。 ――鈴木さんや龍さんの頃も、オーディションだったんですか? 鈴木 そのときもオーディションです。懐かしいな。 藤原 会社の会議室でやりましたね。監督の前で。 龍 めっちゃ覚えて……ないな。 陣 (笑)めっちゃ覚えてるんかと思ったやん! 長谷川 7~8年前とかですもんね。 鈴木 そのとき、自己紹介でどこのSWORD地区が好きですかって聞かれて、誰かが鬼邪高校のことを読み方間違えて、めっちゃ詰められてた人がいたね!(笑)。 藤原 そのときから僕らもオーディションは受けてたんですけど、けっこう厳しくて、オーディションっていうよりは、演技レッスンみたいな感じがありましたね。 悠太&凌輝と盛り上がった「アーティストあるある」
――今作で言うと、陣さんが演じる風神は轟に対する執念が印象的でした。以前テレビ番組で轟のマネをしたこともあったとか。 陣 あのときはテレビのディレクターさんにやれって言われてやったんです! でもそれを機に、前田公輝くんと面識もできて、ご飯にも行くようになってて。でも、撮影現場の公輝くんはすごかったですね。現場で監督から「もっと殺すっていうイメージで」って言われたら、公輝くんの演技がガラっと変わるんです。僕らも、カメラには映らないけど、目線のために轟の前にいたんですけど、そのときの迫力はすごかったし勉強になりましたね。 長谷川 僕もそのシーンでは一緒だったんですけど、ずっと映画を見てたので、「本物の轟だ!すげー!」という、ファンのような気持ちで見てるところはありました。 ――ほかにも、共演してみて「すげー」と思った方はいましたか? 鈴木 やっぱりこれまで見た中でいうと村山ですかね。演じる山田裕貴さんの人柄がそのまま役に出てるし、チーム全員で上がっていくって気迫もあって。プライベートでも熱くてその気持ちが演技にも自然と入っているのが、見ててすごいなって思いました。 藤原 僕は撮影初日が楓士雄とのタイマンのシーンで、すげーと思いました。一番激しくて、一番見どころになるシーンだったんです。そんなシーンが初日で大丈夫かなって不安もあったんですけど、現場に入ったらもう雰囲気が『HiGH & LOW』で、エキストラの方もすごい雰囲気ができている人ばかりで、そこに楓士雄がいて、「あー、『HiGH & LOW』の世界にいるんだな」って思いました。それで実感が湧いてきたので、それが初日でよかった。役作りもしてきたけど、その一日で「氷室」っていう役が完成した気がしました。 ――氷室と楓士雄のアクションシーンはどうでしたか? 藤原 僕らのアクションシーンって1分くらいなんですけど、そのシーンだけでも撮影は一日がかりで。だからこれまでの「ハイロー」のアクションシーンも、もっと時間がかかってるし大変なんだってことがわかって。本当にこれまでアクションをされてきた出演者の皆さんに対してリスペクトの思いが強くなりましたね。 陣 僕も風神で出ることになって、これはきっとアクションシーンもあるからヤバいぞと思って、年末からマネージャーにアクションの練習させてくださいって結構言ってたんだけど、練習時間がなくて。でも、蓋開けたらオープニングしかアクションなくて(笑)。「それであまり練習がなかったのか!」って後でわかってめっちゃ恥ずかったです(笑)。 長谷川 「行くぞ、てめぇら!」のところにいるのが夢でしたよね。 鈴木 ここみんないないんだ? 藤原 いや僕は一応あの場所にはいるけど、2階から瓶投げてる! 僕も「行くぞ、てめぇら!」で走りたかったですよ。 ――藤原さんは、氷室について、台本を読んだときは、どんな感想を持ちましたか? 藤原 『HiGH & LOW』にはいつか出たいと思っていたし、どんな役で皆と仲間になっていくのかなとか想像してたんですよ。でも、ノリさん(平沼紀久監督)から「卑怯で、とにかく勝てばいいと思ってる役だ」と言われて、これはもう振り切るしかないなって。でも、そうすれば作品のアクセントになるしって思って、楽しんでやりました。 ――『HiGH & LOW』のセオリーでいうと、拳を交えた人は、仲間になるというのがありますしね。 藤原 そういう意味でいうと、まだ高校生だし、エンドロールのシーンで、故障した車を押してるシーンとかもあるので、今後はちゃんと武器とかも使わなくなるかもしれないですね。 ――更生の余地がありますもんね。では、鈴木さんと龍さんは、これまでのシリーズのアクションシーンを振り返ってみてどうですか? 龍 最初の『HiGH&LOW THE MOVIE』の神戸で撮った大勢のアクションシーン、あれも一応いました。 鈴木 ただ、みんなで走った後からはいないんです。「未成年なのであなたたちは乱闘できません」って言われて。 龍 でも、あのときの台本にはELLYさん演じる元傭兵のICEと、辻・芝マンが戦うところがあったんだよね。 鈴木 2対1で戦って、橋から落とされるシーンがあったんだけど、時間的にもなくなりました。 龍 速攻でやられるけど、それでも戦ってたらヤバいシーンになってたでしょうね。 鈴木 だって全日(制)のトップだったしね! 3分ぐらいだけど(笑)。 陣 今回はいい経験になったから、次はもっとアクションしたいですね。イメトレは完璧なので(笑)。
――今回は、中本悠太(NCT 127・YUTA)さんと三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)さんも一緒でしたね。共にボーイズグループという共通点がありますが、逆に緊張する部分があったりしたんでしょうか? 陣 初日の楽屋では、最初こそどう対峙したらいいか探ってる感じはあったんですけど、10分後にはみんな普通に話してましたね。 藤原 凌輝が特に人懐こくて、すごく話しかけてくるし、現場が明るくなりますね。 陣 あと、アーティストあるあるみたいな話もしてましたね。リハのとき、ああいうことあるよねとか。それは、韓国とかでも共通なんやなって。「スケジュールの都合でオフの日にフィッティングだけ入るときあるよね?」「わかる!」みたいな。ほんとに男子校みたいな感じでした。 藤原 あとは、凌輝や、ほかの演者さんが僕らのライブ見にきてくれたりね。 陣 うえきやサトシさんもライブに来てくれたんだけど、招待席なんで、ステージから見ててもわかるんです。それで、うえきやさんは招待席やからフリスビーのプレゼントが当たるわけないのに、画面に当選番号が出たら、自分が当たってるんじゃないかって、必死で当選番号見てて、かわいいなってなりました(笑)。本当に映画の撮影を離れてもチームとして続いていくのが、『HiGH&LOW』の独特なところやね。 ――そんな風に、いい感じで事務所以外の人ともチームになっていけるというのは、何かコツだとか先輩からの教えがあったりするんですか? 陣 自然にですかね。僕らにとっては、映画もライブを作ってく感覚とかに近い部分があって、自分らが出る作品は、なるべく気持ちよくやっていきたいっていうのがあるんです。やっぱり、皆が仲いいことがプラスになると思うんで。 ――今回、同じアーティストの方たちと一緒にやって刺激になったこともありますか? 長谷川 やっぱり、悠太くんはワールドワイドに活躍してるのもあってか、そこにいるだけで雰囲気があるんですよね。世界で戦ってる人って、その経験がにじみ出るなって思って、僕ももっと頑張らなきゃって思って刺激になりましたね。 陣 この間、悠太くんが『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)に出てたときも、16歳で単身韓国に渡って、絶対帰らへんって決意してた話をしてて、そういう覚悟みたいなものが独特の雰囲気になってて。今回も初演技って聞いたけど、それを感じさせないだけの背景があるなって思って納得した感じがありますね。 (写真=石田寛) インタビュー後編は明日公開予定! THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 2014年に開催された3つのオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION 4」「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」の参加者から選抜された16名によって結成。2017年、シングル「Lightning」でメジャーデビュー。以降、メンバーそれぞれがアーティスト活動だけにとどまらない活躍を見せている。10月19日には17thシングル「ツナゲキズナ」がリリースされる。 映画『HiGH&LOW THE WORST X』 2022年9月9日公開/総監督:二宮“NINO”大輔/監督:平沼紀久/出演:川村壱馬、吉野北人 ほか 2019年10月に公開された鬼邪高校をメインに据えたスピンオフ作品『HiGH&LOW THE WORST』の続編。「HiGH&LOW」シリーズ映画としては第7弾にあたる。今回は瀬ノ門工業高校、鎌坂高校、江罵羅商業高校など新しいチームが続々と登場。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのほかにも、FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーが参戦し、Jr.EXILEたちの台頭にも注目の一作になっている。 サイゾーのハイロー特集! 大開催中! 【转载】