【日语有声书】天皇の国史02

要点摘录
しかし、三万八〇〇〇年前より前とされる日本列島の遺跡では、いずれも石器群を認定する四つの基準を満たしていないため、未だ確定に至っていないとされる。四つの基準とは、第一に、石器に残れた明確な加工痕があり、第二に、偽石器が含まれる可能性のない安定した遺跡立地で、第三に、層位的な出土で、第四に、石器が複数出土すること、である。日本の中期旧石器時代(三万八〇〇〇年前以前)の有無は、学界で論争になっている。
それによると、約六万年前に出アフリカを果たした現生人類は、三つの集団に分かれて各地に広がっていったことが分かっている。約六万年前から四万年前の間にインド、東南アジア、オセアニアに移動した「南ルート」、約四万五〇〇〇年前に中央アジア、シベリア、華北、東アジアに移動した「北ルート」、約四万年前に西アジア、中東、欧州に移動した「西ルート」である。日本に至った現生人類は、北ルートから分岐したいくつかの集団で、それぞれ異なった時期に至ったものと想定される。
日本列島では三万八〇〇〇年前以前には人間の活動の確実な痕跡は確認されていない。約三万八〇〇〇年前から活動の痕が現れ始め、約三万七〇〇〇年前から一気に増え始める。これは、現生人類(ホモ・サピエンス)が日本列島に到達したことを意味する。仮にそれ以前に到達した現生人類がいたとしても、その活動は極めて小さなもので、痕跡も見当たらない程度だった。現生人類は約六万年前にアフリカを出たと見られていて、もしそれ以前に日本列島に住む人類がいたとしても、それは旧人か原人であり、既に絶滅した種である。
ただし、大陸の石器文化は黄河流域で発展していたのであって、日本列島との文化交流をしていた集団は、朝鮮地域ではなく黄河河口付近を本拠地としていた集団と思われる。当時の黄河河口は済州島の近くにあり、河口付近と、黄河下流域の広い土地は、現在は海の底である。当時の朝鮮地域は高台で海から離れた地域だったため、住むには不便な場所だったと思われる。それが、朝鮮半島に旧石器時代の遺跡が極端に少ない理由と思われる。
初期においては大陸から日本列島に渡来した人たちが磨製石器文化を生み出して岩宿人となり、北海道に住んだ岩宿人がそのまま北海道縄文人となって、時代が下って北海道にやってきたオホーツク文化人と北海道縄文人の子孫との混血がアイヌ人であると結論できる。
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知识点
ハプログループ
【单倍群·Haplogroup】
ある種(たとえばヒト)の一部(たとえば日本人)について、ハプログループを調べることで、その一部の由来を調べることができる。通常は、ミトコンドリア(女系)やY染色体(男系)を用いる。ミトコンドリアのハプログループを調べる話は「ミトコンドリア・イブ」线粒体夏娃という言葉とともに有名になった。
この研究が発展して、人類がアフリカから各地へ移動していく経路も推定できるようになった。Y染色体ハプログループを人類全体について調べることで、世界各地の民族の由来を調べることもできる。

アルタイ山脈
【阿尔泰山脉·Altai Mountains】
中国とモンゴルの国境からロシアまで東西に連なる山脈。
天山 (テンシヤン) 山脈との間にジュンガル盆地をつくる。鉱物資源に富み,金の産出で知られる。南西麓は突厥 (とつけつ) の発祥地ともいわれ,それ以後カルムーク・ナイマン(ともにトルコ系民族)などの本拠となり,オゴタイ−ハン国窝阔台汗国もここに成立した。

オホーツク海
【鄂霍茨克海·Sea of Okhotsk】
樺太
【库页岛·Sakhalin】
北海道の北に、南北に長く連なる大島、樺太(からふと)のロシア名。もともとは満州語の「サガリェン・アンガ・ハタ」(「黒い川の河口の峰」の意)からきている。「黒い川」とは黒竜江(アムール川)をさす。明治38年(1905)日露講和条約により北緯50度以南は日本領となったが、第二次大戦後、全島ソ連領、ソ連邦解体後はロシア領となる。
*库页岛在历史上曾被中国多个朝代直接或间接统治。1858年和1860年,俄国通过《瑷珲条约》、《中俄北京条约》等不平等条约迫使清朝政府割让库页岛。

ネアンデルタール人
1856年にドイツのデュッセルドルフ近郊のネアンデルタールで発見された旧人の一種。
この種の人類は地質時代の第四紀第3間氷期から第4氷期,すなわち旧石器時代の後期にアメリカ・オーストラリアを除く全旧大陸に分布していた。身長は160㎝くらいで,死者の埋葬風習から宗教心の芽ばえが知られ,旧人は絶滅したという説と,ホモ−サピエンスの祖先とする説とがある。同程度の進化段階の人類には,アフリカのローデシア人罗德西亚人,ジャワのソロ人梭罗人などがある。

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词汇
差し当たり
将来のことは考慮せず、今現在に限って問題に対応するさま。今のところ。
・眼下,目前,现阶段。for the moment, for the time being。
「いや、それよりも差し当たり大問題なのは、あと四十九回の治療代をどうして捻出すべきかということだった。」
「土曜日彼はさしあたり必要のない冬服を質屋に持ってゆき、本を売った。」
担い手(にないて)
中心となってある事柄を支え、推し進めていく人。
・核心人物,中坚。
「戦国時代から桃山時代にかけては、武将も服飾文化の重要な担い手であった。」
「くやしいけれど、一家の生計の担い手ではあるし、子供二人の父親でもある。」
未来永劫(みらいえいごう)
これから先、無限に長い年月にわたること。
・没有终结的未来。for eternity。
「真心の仕事であればこそ、未来永劫、昔の芸術が後の人の心を打つのである。」
「彼の姿は未来永劫、ふたたび人の眼に触れなかった」
断る
あらかじめ知らせておいて了解を得る。許しを得る。
・事先打招呼。预告。
「過去の回想を始める前に、ひとつ大事なことを断っておきたいのですが。」
「下足にお客でないことを断って来意を通じてもらうと他の者が出て来た。」
「電報には母が病気だからと断ってあったけれども友達はそれを信じなかった。」
筆頭(ひっとう)
ある範疇(はんちゅう)の中で第一番に挙げられるもの。最も主だったもの。
・首位,前头第一位。
「多摩屋の筆頭花魁が病になったというので、医者に来て貰ったのだ。」
「そして、病気の筆頭は結核で、その次は脚気、視力障害がつづいている。」
往々にして
「往々」というのは「よくある」「しょっちゅうある」といった意味。「往々にして」で「よく」「しょっちゅう」といった意味。
・往往,常发生。
「だが、往々にして、恋の衝動は正しい道を通って行なわれぬことが多い。」
「人は往々にして、自分が忙しい時は、周囲の人がヒマに見えるものです。。」
案の定
・果然,不出所料。
「念のために電話をかけてみたが案の定奈々子はもうそこを出ていた。」
「そして案の定、高校卒業とともに、ふたりの関係は自然消滅したようだった。」
本拠地
・根据地,大本营。主场。home base, stronghold。
「このチームは本拠地での勝率が異様に高いんだ。まさに自分たちのホームスタジアムでの戦い方を熟知している感じだな。これは非常に手ごわい存在と言えるだろう。」