介護福祉士国試対策(20)嚥下


介護福祉士国試 第33回 問題102
Fさん(80歳、女性)は、普段の食事は自立している。日常生活では眼鏡がないと不自由である。ある日、いつもより食事に時間がかかていった。
介護福祉職の確認したところ、Fさんは、「眼鏡が壊れて使えなくなってしまった」と答えた。食事をとるプロセスで、Fさんが最も影響を受ける段階として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.先行期
2.準備期
3.口腔期
4.咽頭期
5.食道期
介護福祉士国試 第32回 問題102
摂食•嚥下のプロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.先行期は、唾液分泌が増加する。
2.準備期は、嚥下性無呼吸がみられる。(咽頭期)
3.口腔期は、咽頭が閉鎖する。(咽頭期)
4.咽頭期は、食塊を形成する。(準備期)
5.食道期は、随意的な運動である。(蠕動運動)
介護福祉士国試 第33回 問題43
Jさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。食事の後、Jさんから、「最近、飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。
次の記述のうち、Jさんが食事をする時に介護福祉職の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.リクライニングのいすを用意する。
(リクライニングのいすは、背もたれに寄りかかって食事を摂ることになるため、顎が上がり誤嚥を招くおそれがある。)
2.栄養価の高い食事を準備する。
3.食前に嚥下体操を勧める。
(嚥下体操とは、誤嚥予防や口腔機能の維持・回復を目的とした体操のことである。)
4.自力で全量を摂取できるように促す。
5.細かく刻んで食事を提供する。
(細かく刻んだ食事は食塊を形成しにくく、そのまま飲み込むことで誤嚥につながるおそれがある。)
介護福祉士国試 第35回 問題25
Jさん(82歳、女性)は、施設に入所している。Jさんは車いすで食堂に来て、箸やスプーンを使って、自分で食事をしている。主食は普通食、おかずは刻み食で全量摂取している。最近、車いすからずり落ちる傾向があり、首が後屈した姿勢で食事をし、むせることが多くなった。
Jさんが誤嚥をしないようにするための最初の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.食事回数の調整
2.座位姿勢の調整
3.使用食器の変更
4.食事の量の調整
5.食事場所の変更
介護福祉士国試 第35回 問題26
次のうち、誤嚥しやすい高齢者の脱水予防ために確認することとして、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.義歯の装着状態
2.上肢の関節可動域
3.睡眠時間
4.夜間の咳込みの有無
5.摂取している水分の形状
介護福祉士国試 第35回 問題87
利用者が食事中にむせ込んだ時の介護として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.上を向いてもらう。
2.お茶を飲んでもらう。
3.深呼吸をしてもらう。
4.口の中のものを飲み込んでもらう。
5.しっかりと咳を続けてもらう。
介護福祉士国試 第34回 問題44
Aさん(78歳、男性、要介護2)は、脳梗塞(のうこうそく)(cerebral infarction)の後遺症(こういしょう)で嚥下障害がある。自宅で妻と二人暮らしで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用している。訪問時、妻から、「飲み込みの難しいときがある。上手に食べさせるにはどうしたらよいか」と相談があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.食事のときは、いすに浅く座るように勧める。
(椅子に深く腰掛け、お尻から膝までが椅子の座面につく位置に座るよう勧めます。)
2.会話をしながら食事をするように勧める。
(嚥下する際に会話をすることで、誤嚥につながる恐れがあり危険です。)
3.食事の後に嚥下体操(えんげたいそう)をするように勧める。(食事前に)
4.肉、野菜、魚などは軟らかく調理するように勧める。
5.おかずを細かく刻むように勧める。
(おかずを細かく刻むと、うまく咀嚼出来ず、飲み込む際にひとかたまりになりにくいため、誤嚥する可能性があります。)
介護福祉士国試 第34回 問題46
利用者の食事支援に関して、介護福祉職が連携する職種として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.スプーンや箸がうまく使えない時は、食事動作の訓練を言語聴覚士に依頼する。(作業療法士) 作業療法士は、障害のある人に対して日常生活動作や家事・仕事など、応用的動作などの回復を図るためのリハビリテーションを行います。
2.咀嚼障害がある時は、義歯の調整を作業療法士に依頼する。
(歯科医師) また、歯科医師以外の義歯の調整は違法になります。
3.座位の保持が困難な時は、体幹訓練を理学療法士に依頼する。
理学療法士は、身体の基本的動作能力の回復を図るため、医師の指示のもとにリハビリテーションを行います。
4.摂食•嚥下障害がある時は、嚥下訓練を義肢装具士に依頼する。
(言語聴覚士) 言語聴覚士は、言葉や聴こえに障害のある人、嚥下に障害のある人などに対し、機能回復のための訓練や助言・指導を行います。
5.食べ残しが目立つ時は、献立や調理方法の変更を社会福祉士に依頼する。(管理栄養士)