【日本小4道德】14#全校远足与翠鸟
全校遠足とカワセミ(全校远足与翠鸟)
作者:武田 淳(たけだ まこと)
治は、来週の全校遠足をとても楽しみにしていました。担任の先生から、行動する時の班は、いつも活動している縦割り班だと聞いて、治は、(やったあ、同じクラスの武と一緒だあ。)と、嬉しくなりました。
(治很期待下周的全校远足。班主任说行动时的小组是平常活动的纵向领导班,治想道“太好了,和同班的武一起。”他非常高兴。)
いよいよ今日は遠足。秋晴れです。六年生のリーダーを先頭に、公園を目指して歩き出しました。暫くすると、武が、そっと治に話しかけてきました。
(终于今天要远足。秋高气爽。六年级的班长在最前面朝着公园行进。过了片刻,武悄悄对治说道。)
「公園には大きな池があって、そこにカワセミがいるらしいんだ。」
(“公园有个大池塘,那里似乎有翠鸟。”)
「カワセミって……?」
(“翠鸟是?”)
「鳥さ。大人の手くらいの大きさで、とても綺麗な色をしていて、『空飛ぶ宝石』って言われているんだ。体のわりに喙が長くて、水の中に飛び込んで魚をとるんだよ。しかも滅多に見ることが出来ないんだ。」
(“是鸟。和大人的手差不多大,颜色非常漂亮,被称为‘飞翔于空中的宝石’。体型不大,但喙很长,它扑进水中捉鱼。而且难得一见。”)
「へえっ、凄いね。」
(“是吗,好厉害。”)
治は、武の話に段々引き込まれていきました。
(治渐渐被武的话所吸引了。)
ようやく公園に到着しました。遊ぶ前に、リーダーから話がありました。
(终于来到了公园。在玩耍之前,班长说道。)
「これから大縄と鬼ごっこをやります。皆で仲良く遊びましょう。この公園は広いので自分勝手な行動をしないでください。」
(“接下来玩集体跳绳和捉迷藏。大家一起要好地玩耍吧。这个公园很大,所以请不要擅自行动。”)
治は、さっきの武の話を思い出しました。
(治想起了方才武的话。)
(残念だけど、池には行けないな。)
(很遗憾,不能去池塘了。)
大縄が始まりました。武が治に耳打ちしました。
(集体跳绳开始了。武对治耳语道。)
「大縄の後に、二人でここを抜け出して、池にカワセミを探しに行こうよ。」
(“集体跳绳之后,我们俩一起溜到池塘寻找翠鸟吧。”)
さっきの注意が頭に浮かびましたが、治は、「う、うん。分かった……。」と、曖昧に返事をしてしまいました。
(治虽然想起了方才的提醒,但他还是暧昧地回答道:“唔,嗯。知道了。”)
大縄が終わり、鬼ごっこの始まる時間になりました。武が、「さあ、行こう。」と、声をかけてきました。武に手を引かれ、二、三歩進んだところで治の足がとまりました。治は、思いきって武に言いました。
「やっぱりだめだよ。」
(集体跳绳结束了,捉迷藏要开始了。武说道:“好,走吧。”治被武拉着手,走了两三步的时候,治停下了脚步。治下定决心地对武说道:“果然不行。”)
「えっ?さっきは行くって言ったじゃないか。」
武は、驚いた顔で言いました。
(武惊讶道:“诶?刚才你不是说要去的吗?”)
「そりゃあ、僕だってカワセミは見たいさ。だけど……。」
(“我也想看翠鸟。但是……”)
ピーッ!鬼ごっこが始まる笛が鳴りました。
(哔!开始捉迷藏的笛声响了。)
治と武は、鬼に見つからないように、急いで大きな木の陰に隠れました。そこで二人は目も合わせず、長いこと黙ったままでした。
(治和武为了不被鬼发现,赶紧藏到了大树的树荫处。两人在那里也不对视,长时间地保持沉默。)
「やっぱり、やめるか……。」
武が呟きました。
(“果然,算了吧。”武嘟哝道。)
「えっ?」
今度は、治が聞き返しました。
(“诶?”这次治反问道。)
その時、鬼が木の近くまで走ってきました。
(此时,鬼跑到了树的附近。)
「逃げろ!」
(“快逃!”)
武の合図で、二人は木の陰から飛び出し、思い切り走り出しました。顔に当たる風、目に飛び込んでくる緑が、二人にはとても気持ちよく感じられました。
(两人在武的信号之下,从树荫处跑出,然后尽情地跑了起来。吹在脸上的风,映入眼帘的绿色,使两人感到非常惬意。)

