大学面接では、何か一番大事なのか

学への進学競争がますます強まっています、皆さんは普段、日本語学校や専門学校、塾などで面接指導・訓練をされていますよね?どうですか?うまくいってますか?私も毎週何人かの留学生の面接訓練をしていますので、今日は面接試験で大事なこと、注意点について、お話をさせていただきたいと思います。
まず、
日本の面接は何を見極めたいのか?何の為の面接なのか?
1)どんな学生なのか?を知るためです。
(100点満点なら、50%!ぐらい重要)
つまり、人柄、中国語では(人品)を知るためです。
具体的には、礼儀正しい学生なのか、学習意欲はどうなのか、
どんな性格なのか?常識外れやマナー違反のとこはないのか、
備考:判定基準
A優 優秀な学生である。ぜひ入学させたい。
B良 入学させたい。
C可 入学させてもよい。
D注 入学させるには問題がある。
E不 入学させたくない
備考:人柄といっても、とても曖昧なので、学校や、面接官にもよりますから、必ず先輩や学校の先生から過去の傾向について教えてもらいましょう。
2)日本語能力
日本語の聞き取り、表現、ロジックなどです。
つまリ、質問を正しく理解できるのか、質問に分かり易く答えるのか、コミュニケーション能力・論理的思考ができるのか、文法や語彙などの運用・表現能力はどうなのか。
3)志望理由書、研究計画書、小論文など、書いた内容をしっかり理解しているのか?本当に自分で書いたものなのか?!
備考:最近塾に通っている学生さんも多く、お金を払ってパクる傾向が多いですが、しっかり消化し、理解できた上に、自分の日本語能力に合わせてアレンジしたものであれば、特に問題ないですが、人のものをそのまま提出することは絶対ダメです!
面接の方法(形式)も色々で、通常、面接試験は、個人面接とグループ面接と呼ばれる方式で実施されます。個人面接は、受験生1人に対し、1人、ないしは複数(2~6人)の試験官で行われます。グループ面接は、受験生2人~多数で行われます。

※この形で、あとは受験生(受)の前に机が置かれたり、試験官が増えたりするくらいです。
個人面接はいわずもがな、面接官から質問をされ、それに対して答える方式です。それに対しグループ面接ではここに同じ質問が繰り返されたり、あるテーマについてグループで討論させたりする場合もあります。最近、このパターンが増えています。


同じ質問を全員に答えさせるだけでなく、ある質問に対し挙手させて答えさせるような場合もあります。そのような場合は、積極的に挙手して答えるようにしなければなりません。
※国公立に多いとか、私立に多いとか、特に言えませんが、大学によってはこのような形に座り、あるテーマに対して議論をさせるところがあります。
注意点❣️
(1)ゆっくり・はっきりと話す
(2)一文を短く話す、難しい専門用語や抽象的な言葉は減らす
解釈:
(1)ゆっくり・はっきりと話す
・目的は、明確に伝えるためです。特に日本語があんまり上手ではない留学生は、ぜったい早口はやめましょう!
・人間は緊張すると、早口でぼそぼそ話しがちです。普段の「話す癖」も出てしまいます。
これでは、話の内容がどんなに良くても好印象を与えられません。
・練習の段階から「普段の倍の速さでゆっくり話す」「口を大きく開けてはっきり話す」ということを意識してみましょう。
(2)一文を短く話す
一文を短く話すことで、聞き手が理解しやすくなります。
面接官は、文章を目で追うわけではないので、一文が長いとなおさら分かりにくくなります。
例を見てみましょう。
例文1:私が東京藝術大学を選んだ理由ですけれども、昔からとても憧れていて、また、東京藝術大学はとても有名ですから、就職にもとても有利です。私は、東京藝術大学を見学したことがありますが、とても優秀だと思います。東京藝術大学はとても有名で、先生たちはとても優秀ですから、他の学校はぜんぜんだめだと思いますし、私は有名な建築デザイナーになりたい夢がありますから、ぜったい東京藝術大学に入って、一所懸命頑張って私の夢を早く実現したいです。そして、私が好きなのは建築デザインですが、建築は大きさと関係ありませんので、機能性、人性化のデザイン、匠心が重要ですから、小さくても匠心デザインができればとても素晴らしいと思います。匠心は藝術の想像力が一番ですから、私はとても勉強したいです。だから、私は東京藝術大学に入りたいです。
評価・分析:どうですか?分かり易いですか?あなたが面接官なら、どう思いますか?
例文2:
私は、将来建築デザイナーになりたい大きな夢をもっています。自分の夢をいち早く実現するためには、優秀な教師陣営が備えている東京藝術大学で一生懸命学びたいと考えております。
私は、昔から建築デザインに興味があり、東京藝術大学にとても憧れていました。好きな学部で好きな勉強がしたく、東京藝術大学を見学したことがあります。
とても優秀で優しい先輩や教授先生の相談を受け、「建築デザインとは、大きさより、便利で人に優しく、環境にも優しく、住み空間への思いやりをデザインすること」を学ぶことができました。
以上の理由から、東京藝術大学は私にとっての一番良い大学だと思っています。
以上です。
評価・分析:例文1と比べたらどうでしょうか?難しい専門用語も少なく、論理的且つ分かりやすいと思いませんか?

