【日本小6道德】1#呈现心
心を形に(呈现心)
「おはよう。」
(“早安。”)
「おはようございます。」
(“早上好。”)
春の日差しが柔らかい朝の校門に、元気な声が飛び交う。私達の北小学校では、六年生が中心となって、毎週月曜日、挨拶ボランティア活動を行っている。今週は、私と、同じクラスの友達四人が担当している。下級生に挨拶すると、大きな声で挨拶を返してくれる。私の心が温かくなる。
(在阳光和煦的春日早晨,校门口交织着朝气的声音。我们北小学,以六年级为中心,每周一进行着打招呼的志愿活动。这周由我和同班的朋友四个人负责。向低年级打招呼时,他们会大声回应,令我感到暖心。)
五年生最後となる三月の学年集会で、学校を支えてくれる地域の方々に、何か出来ることをしたいと言う提案があった。皆で話し合って「町の人に温かい心を伝えよう。」と言うことになり、六年生になった四月から、北小の人達だけでなく、校門前の歩道を駅に向かう、通勤、通学の人達にも挨拶をすることになった。
(五年级最后的三月的年级集会上,有一个想为支持学校的地方的人们做些什么的提案。大家商量后,决定“向镇上的人们传达温暖的心。”升入六年级后的四月起,我们不仅是向北小的人们打招呼,还向校门前人行道上向车站走去上班、上学的人们打招呼。)
しかし、歩道を行く人に挨拶をしても、急いでいるのか、ちらっとこちらを見るだけで、黙って通り過ぎる人が多い。挨拶が返ってこないから、損をしているみたい……。段々と、私はそう思うようになった。北小の人達への挨拶では、私も明るい声が出るけれど、道行く人に対しては、あまり声が出なくなっていた。
(然而向人行道上的行人打招呼,他们似乎是很匆忙,有很多人只是瞥了一眼我们,然后沉默地通过。没有得到回应,好像亏了……我渐渐地如此考虑道。我用明快的声音向北小的人们打招呼,但是对于人行道上的行人,我渐渐不再出声了。)
ある朝、一人のお婆さんが目の前をゆっくりと通り過ぎようとしていた。以前から、家の近所で見かける方だ。いつも寂しそうに歩いているので気になってはいたけれど、まだお話ししたことはなかった。少し迷ったが、「おはようございます。」と、笑顔で声をかけた。すると、お婆さんはこちらを向いて立ち止まり、「おはよう。ありがとうね。」と言ってくれた。そして、そばに来て、「私は独り暮らしでね。挨拶をされると、とっても嬉しいの。」と言って、私の手をぎゅっと握った。少し痛かったけれど、その感触はなぜか心地よく、暫く消えなかった。
(某天早上,一个奶奶缓缓地从我眼前走过。她是我以前在家附近见过的人。她总是很寂寞地走着,我感到很在意,但是我还没有跟她说过话。稍微犹豫了片刻,我用笑脸说道:“早上好。”于是,奶奶看向了我的方向停下了脚步,她回答道:“早。谢谢。”然后她来到我身边,紧紧地握着我的手说道:“我过着独居的生活。你向我打招呼,我非常高兴。”虽然被她握得有些痛,但是总感觉手上的触感很舒服,这种感觉迟迟没有消失。)
私の心が挨拶の言葉になって、お婆さんに伝わったのだ。
(我的心呈现为招呼的形式,传达给了奶奶。)
晴々とした気分になっていた。
(我感到心旷神怡。)
翌日。
(翌日。)
「おはようございます。」
(“早上好。”)
歩道を急ぐ人達への挨拶でも、私の声は明るくなった。以前は、挨拶を返してもらえないと、それだけで嫌な気分になっていた。しかし、今は違う。自分から挨拶することに、大事な意味があると考えている。
(我对人行道上匆忙的人们也能用明快的声音打招呼了。以前没能得到回应感到很讨厌。但是现在不一样了。我认为自己向他们打招呼,有着重要的含义。)
「おはよう。今朝もありがとう。」
(“早啊。今天早上也谢谢了。”)
「おはよう。毎朝、ご苦労様。」
(“早。每天早上都辛苦了。”)
私達が挨拶を続けることで、挨拶を返してくれる人が次第に増えてきたように思う。「町の人に温かい心を伝えよう。」と始めた取り組みに、確かな手応えを感じるようになった。そして、今、私は挨拶のほかにも心を形にする方法はないかと考えている。
(因为我们持续地打招呼,会回应我们的人似乎渐渐变多了。由“向镇上的人们传达温暖的心。”而开始的努力,确实有效。并且,我现在在考虑有没有打招呼以外的呈现出心的方法。)



