【笹川杯作文范文】中日友好ー若者の視点からー(中日对照有声版)


笹川杯获奖作文(中日对照)将更新在以下公众号
↓【初心联盟日语】【日语专业考研】【日语MTI】【初心日语联盟】【爱初心日语】【联盟日语】
希望同学们好好利用~积累总结~
中日友好―若者の視点から―
透过年轻人的视角看中日友好
馮心鶴 北京市
北京外国語大学 日本語科3年生
笹川杯作文コンクール2016優勝賞
8月の頤和園。残暑の日差しの下でK君はお土産に買ったばかりの日傘式帽子を被っている。横にいる日本の男子学生三人も同じ格好をしている。まるでアイドルグループのようだ。「格好いいね」と中国の学生の誰かが明るい声をかける。「ハハハハ、本当?」「もっと面白いものを見たよ」「写真見して」。どこででも見られる仲の良い若者たちの姿だ。
8月的颐和园。夏末的炎阳下,K君戴着刚买来的纪念品——阳伞式帽子。他身旁的其他三位日本男生也戴着同样的帽子,看起来就像是一个偶像团体。“好帅!”来自中国的大学生里, 不知是谁先欢快地蹦出一句。紧接着,“哈哈哈,真的吗?”“刚刚还见了更有趣的东西呢。”“给我看看照片。”……大家都打开了话匣——全然是随处可见的年轻小伙伴们间的聊天。
今年の夏、日本語専攻の中国人大学生と中国語専攻の日本人大学生合わせて26人が自発的に交流会を催した。一週間にわたる東京会期を経て、北京会期の初日を迎える日のことであった。私もその一員として参加していた。わずか一週間という短い間で、こんなに打ち解けて話ができるようになったことを今も不思議に思う。
今年夏天,由学习日语专业的中国大学生和中文专业的日本大学生共26人自发举办了一场交流会。在经过为期一周的东京会期后,北京会期的首日拉开帷幕,便有了上面的故事。我也是其中的一员。回想起只在短短两周的时间内大家便相处如此融洽,我仍旧觉得像梦一样不可思议。
東京会期初日はまだお互いに遠慮深く、呼ぶときは全部「さん」づけで、語尾には「です、ます」をしっかりと飾っていた。そんな私たちに与えられたテーマは「中日両国のお互いに持つステレオタイプ」だった。丁寧に気をつかいあいながら話しあいが始まった。しかし、色々なステレオタイプが挙げられるにつれて、ここで他人事のように取り上げているステレオタイプを、自分自身も完全に脱却しているとは言えないことに気付き始めた。
记得东京会期的第一天,我们都还客气到略显生分——称呼时在姓名后面加上“同学”二字,给每句话老老实实地装点起日语中的敬语以结句。彼此还不熟悉的我们,接到的讨论题目是“中日两国对双方持有的刻板印象”。许是出于相互之间的考虑,大家谨慎措辞,小心翼翼地展开了讨论。然而,随着各式各样的刻板印象被列举出来,我忽然发现,我们其实并没有完全摆脱掉那些看似事不关己地说出口的刻板印象。
これは思わぬ発見だった。自分たちはお互いの言語を学ぶとともにその文化も国民性もよく理解しているという自負があった。だからこそ、両国がお互いに持つステレオタイプを打破しようと目標に掲げていたのだ。それなのに、そんな私たちも実はステレオタイプを捨てられずにいたのだ。反省しつつもステレオタイプは便利なものだと感心した。詳しくないことに向き合うとき、私たちはどうしてもステレオタイプというマニュアルにすがりたくなるものである。私は「日本人は外国人と距離を置きがち」というステレオタイプが植え付けられているので、細かに敬語を使った。相手も「中国人は買い物好き」と思い込んで、なるべくショッピングの時間を作ってくれた。これは、それぞれステレオタイプの指示通りに「正しい」行動を取ったといえるだろう。しかし、それだけではやがて空しく感じてくる。便利さの代わりに、一人一人の違いを知るチャンスが失われてしまい、薄っぺらい付き合いにしかならない。
这一发现纯属意料之外。我们作为对方国家语言的学习者,满心以为自己对对象国的文化和国民性都已有了一定的了解,也正因为如此,我们才自信能将“打破彼此之间存在的刻板印象”作为本次交流会的目标。然而,我们却没有跳出刻板印象的怪圈。反省造成这一现象的原因的同时,我倒有些佩服刻板印象带来的便捷。在面对尚不熟悉的人或事时,我们总是想依赖一本名叫《刻板印象》的行动指南。或许我便是因为心中已持有“日本人在交往中会对外国人保持一定的距离”的刻板印象, 才不厌其烦地使用着体现距离感的敬语。而日本的同学们,或许也因为有了“中国人喜欢购物”的刻板印象,才为我们在活动中安排了购物时间。我们都遵循刻板印象的指示,采取了所谓的“正确”行动。但结果是总感觉缺失了什么,一阵空虚。获得便捷的代价是,我们会失去认识每个人独特之处的机会,彼此流于泛泛之交。
そこで、私はできる限りよく見て積極的に聞いて、一人ひとりを知ろうとするようにしてみた。すると、メンバーそれぞれの個性が鮮明に見えてきた。ステレオタイプのつきあいよりずっと楽しくなった。気が付けば、みんなもすでにこうしている。与えられた課題の話だけではなく、好きなアイドルは?好きなタイプは?と聞いて来たり、新しく買った本を見せてくれたりした。
为了不留下这这样的遗憾,我开始尽可能地多看、多问,试着去了解每一个人。渐渐地,交流会成员们每个人的鲜明个性便跃入眼帘,那可比刻板印象要有趣得多。而我认识到这一点时,忽然发现其实大家也已在这样做了。我们的交流开始不限于只讨论分到白到的命题,或间问“你喜欢哪个明星?”“你喜欢什么样的人?“或互相传看当天新买的书,交集开始多彩多样。
会期の最終日、Cちゃんが私に、「私ってどんな人だと思う」と聞いた。その時頭の中に浮かんできたのは、「女子大生」「大和撫子」のようなレッテルではなく、一緒に経験したことであった。その経験があって初めて、Cちゃんという個人のプロフィールを描けたのだ。
北京会期的最后一天,C酱问我:“你觉得我是个什么样的人呢? "那时,浮现在我脑海中的没有“女大学生"“扶桑淑女“这样的分类标签,取而代之的是我们一起经历过的事情。有了这些共同的经历,我才得以在脑海中描绘出对C酱的印象。
こうして、私たちは知らず知らずのうちにステレオタイプを脱却していたのである。日々積み重ねた細かな共通の経験の中でステレオタイプが融けていったので、どの時点で打ち解けたかと聞かれると、おそらく誰も答えられないだろう。
就这样,我们在不知不觉中摆脱了刻板印象的束缚。先前的刻板印象消融在一天一天共同经历过的点点滴滴中,也因此,大概谁也无法回答我们的交流到底是从什么时候开始变得如此融洽。
二週間という会期は短い。私たちの頭のどこかに、まだステレオタイプやステレオタイプの種が潜んでいるかもしれない。しかし、日本のメンバー一人ひとりに異なる魅力があることを知った以上、これからもステレオタイプに妨げられることなく異なる個性を持つ一人ひとりを知ろうとする努力を貫きたいと思う。
然而两周的会期太短,在我们头脑中的某个地方,也许还潜藏着刻板印象的种子。但我想,既然我们在此次活动中已看到了彼此身上独特的闪光点,今后在交流时,便更要在不受刻板印象的阻碍下,去不断努力认识每一个人不同的个性。
中日友好という抽象的概念の背後にも一つ一つの具体的な出来事によって積み重ねられた努力があるだろう。今回の私たちのような付き合いをした若者たちがこれまでも数知れずいたのだろう。初対面ですぐ友達になるのは難しい。しかし、相手を固まりとしてではなく、一人ひとりの人間として認め、「一緒に」何かを経験していくにつれて、親しくなれる。両国の友好に向かって、さらに多くの交流の機会が得られることを願いながら、私自身も実践していきたいと思う。また、直接交流する機会がない人たちにも、ステレオタイプに隠されて見えない部分にある面白みを知ってもらえるようにしていきたいと思う。
中日友好这一抽象的概念背后,想来也有着一次次具体的交集汇聚而成的努力,而像我们这样的进行交流活动的年轻人想来更是不计其数。诚然大家都很难在第一次见面中就成为朋友。但是,随着彼此透过群体发现其中的每一个个体,大家共同行动,一起经历,便会自然而然地亲近起来,我希望能有更多促进两国友好的交流活动得以开展,也希型自己能够我践行其中,并将被刻板印象隐蔽了的的外趣传递给更多的人。
「土積みて山に成らば、風雨焉にて興こる。水積りて淵に成らば、蛟竜焉にて生まる」(『荀子』)と言われている。細かなことからでも初めて、一人ひとりが土になり、水になり、中日友好の山と淵に寄与することを呼びかけたい。
常说“积土成山,风雨兴焉;积水成湖,蛟龙生焉。”《荀子》希望我们能从小处出发,每个人填一点“土”,加一捧“水”,汇入中日友好的高山洪渊。

二月の下旬、日本科学協会のお招きにあずかり、人民中国雑誌社の方々と武漢大学の先生方のご指導の下で、私たち中国人大学生・院生訪日団が日本を訪れました。みんな学年も、大学も、出身地もそれぞれ違うが、日本に対する関心は同じものでしょう。初対面の訪日団メンバーたちはお互い知り合っていくにつれ、また初対面の日本人大学生や招待側の方々と仲良くなり、素晴らしい八日間を送りました。
早春二月,蒙日本科学协会邀约,我们几个学生在人民中国杂志社负责人和武汉大学两位老师的带队下,来到日本。一行三十几人,各来自不同的年级、不同的大学、不同的故乡,同样怀揣的是对日本的关心。为期八天的访日行程里,我们结识了日本的大学生和主办方各位负责人,走过一段难忘的旅程。
数え切れないほどの思い出から、まず日本で経験した様々なタイケンを挙げましょう。坐禅体験、そば打ち体験、空手体験、珊瑚作り体験など。体験である以上、すぐ達人になることはない、とはいえ、わずかな時間でも、興味を育てるには十分でした。この意味で、今回の訪日活動もまさにタイケンではありませんか。あっという間に過ぎてしまう八日間で、日本を知りました、と大げさなことは敢えて口にできません。ただ、ありがとうと、もっと知りたいと言いたいです。微力ながら、中日友好の道を一歩一歩進み続けたいです。
回忆多如星海,撷取几颗,有在日本的种种“体验”。坐禅体验、荞麦面制作体验、空手道体验、珊瑚养成体验……既言体验,自难速成达人。可短短几刻,也足够兴趣萌芽以待来年花发。正像此次访日活动,不也是一次体验吗?八天时光如流,“我了解日本了!”这样的话还说不出口。想说的是“谢谢”, 是“我还想了解更多”,想在中日友好道路上不懈地踏几个求索的足印。
初春の薄寒さ、複雑な東京地下鉄線路、沖縄民謡に合わせた三味線の音、雨越しに見えたプリントアウトに向かう後ろ姿……心いっぱい留めた思い出は、此度の訪日タイケンがもたらした貴重な宝物であり、道行き人にとって、きっと心の糧になるでしょう。
回忆里又有初春的轻寒、东京错综的地铁线,和着三味线的冲绳民谣,隔雨望见奔向打印室的背影……回忆茫茫沉沉,不是行路的负重,却做登山的竹杖、棹舟的木浆,是这场难能的际会赠予我们的无限珍贵的礼物。