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【日本小2道德】33#玻璃中的月亮

2021-06-21 19:30 作者:久我まさひ  | 我要投稿

ガラスの中のお月様(玻璃中的月亮)

作者:久保 喬(くぼ たかし)

ガラス工場の窓から、お月様の光が差し込みました。

(月光从窗户照射进了玻璃作坊。)

この工場の中には、ガラスの花瓶、ガラスの皿、ガラスの壺など、素敵な品物がいっぱい並んでいます。

(在这个作坊中,排列着很多例如玻璃花瓶、玻璃盘、玻璃壶等漂亮的物品。

それは、皆で三百程もありました。その一つ一つに、お月様が映っています。何と沢山のお月様。三百程のお月様が、生まれたのです。

(总共有三百件左右。每一件都映着月亮。有那么多的月亮。三百个左右的月亮诞生了。

「きらきら、つるつる、ガラスさんて冷たいな。」

(“闪耀光滑,玻璃好冷啊。”

「するする、すうすう、冷たいな。」

(“滑溜冷飕飕,好冷啊。”

あちこちのガラスの中のお月様が、呟きました。

(每一处玻璃中的月亮嘟哝道。

「でも、お月様だって、冷たいではありませんか。」と、ガラスの皿が言いました。

(“但是,月亮不也很冷吗?”玻璃盘说道。

「お日様は、ほてほてっとして、暖かいですよ。」と、ガラスの花瓶が言いました。

(“太阳暖洋洋的,很暖和。”玻璃花瓶说道。

「私の光は弱いから、仕方がない。でも、心は暖かいつもりだよ。」

(“毕竟我的光很弱,没办法。但是,我的心是暖的。”

お月様は寂しそうに言いました。

(月亮很孤寂地说道。

「そうかしらね。」

(“真是如此吗?”

ガラスの壺が、意地悪そうな顔をしました。

(玻璃壶露出一副刁难的表情。

その時、部屋のドアがすうっと開いて、何だか黒い影のような人間が入ってきました。体を縮めて、辺りを見回しています。

(这时,房间门轻轻地开了,好像有什么黑色影子般的人类进来了。他蜷缩着身体,环视周围。

(あっ、大変、泥棒だ。)

(啊,不好,是小偷。

ガラス達は、すぐ気が付きましたが、どうすることも出来ません。泥棒は、ガラス達に近付きました。

(玻璃们虽然马上就注意到了,但是都无能为力。小偷渐渐接近玻璃们。

その時です。急にさあっと、辺りが明るくなりました。お月様の光が、不思議に強くなったのです。

(这时。周围突然一下亮了起来。月光很不可思议地变强烈了。

「ああっ。」

(“啊。”

泥棒は、低い叫び声をあげました。ガラスの花瓶にも、ガラスの皿にも、ガラスの壺にも、泥棒がいます。三百人の泥棒がいるのです。

(小偷低声叫道。玻璃花瓶、玻璃盘、玻璃壶中都映着小偷。有三百个小偷。

泥棒は、震え出しました。自分の影だと分かっていても、やはり恐ろしかったのです。

(小偷颤抖起来。虽然明知是自己的影子,但果然还是很可怕。

「ああ、やっぱり私には泥棒は出来ない。」

(“啊,我果然当不了小偷。”

泥棒はため息をつくと、ドアを開けて出て行きました。

(小偷叹了口气,打开门离开了。

ほうっ、ほうっと、ガラス達もため息をつきました。

(玻璃们都哈哈地叹着气。

「良かったなあ、誰も取られないで。」

(“太好了,谁都没有被拿走。”

「お月様のおかげだね。」

(“多亏了月亮。”

するとお月様は、静かな声で言いました。

(于是月亮沉静道。

「何よりも良かったことは、あの人が悪い人にならずに済んだことだよ。」

(“再好不过的是那个人没有成为坏人。”

それを聞いて、ガラスの壺が言いました。

(闻言,玻璃壶说道。

「ああ、お月様、さっきはごめんなさい。あなたは本当に心の暖かい方です。」

(“啊,月亮,刚才对不起。你真的是内心温暖之人。”

きら、きら、きらと、ガラス工場の沢山のお月様もガラス達も、皆一緒に嬉しそうに光りました。

(玻璃作坊内的众多的月亮和玻璃们一起高兴地闪闪发光。


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