欢迎光临散文网 会员登陆 & 注册

とんち勝負

2021-02-24 21:34 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、きっちょむさんと言う、とてもゆかいな人がいました。

ある日の事、とんち名人として有名な彦一と言う子どもが、きっちょむさんにとんち勝負を挑んできたのです。

 そこで村の和尚さんが立ち会いになり、山の一本道でとんち勝負が始まったのです。

「おほん、それではこれより、とんち勝負を始めるとする」

「へい。それで、何をすればいいのですか?」

 きっちょむさんの質問に、和尚さんが答えました。

「うむ、わしが百を数える間に、なにか世の中になくてはならぬ物をこしらえて見ろ。それがこのとんち勝負の題材じゃ」

 それを聞いて彦一は、真剣な顔で考えました。

(百を数える間に物を作るとは難しい。

 しかも、世の中になくてはならぬ物とは。

 だがそれは、きっちょむさんも同じ事。

 きっちょむさんはなかなかのやり手と聞くが、必ず勝ってやる)

 一方、きっちょむさんは、

(うわさ通り、まじめでかしこそうな子どもだ。だがそれだけでは、きっちょむには勝てないよ)

と、とぼけた様子です。

「では、はじめっ!」

 和尚さんのかけ声で、二人は山の中に入って行きました。

「一、二、三、・・・」

 和尚さんの数える声が、山に響きます。

「 ・・・九十八、九十九、百!」

 和尚さんが百と数え終わると同時に、二人はそれぞれ何かを持って帰ってきました。

 まずは彦一が、持ってきた物を得意そうに出しました。

「きっちょむさん、これはどうだ!」

 それは、にわか作りにしてはよく出来た、一体のかかしでした。

 それを見た和尚さんが、感心して言いました。

「うーむ、なるほど。

 確かにこれは、世の中になくてはならぬ物だ。

 しかもこれなら、簡単に作ることが出来る。

 彦一よ、見事に題材通りの物を持ってきたな」

「えっへん」

 和尚さんにほめられて、彦一はうれしそうです。

 しかし、きっちょむさんは、きょとんとした顔で彦一に言いました。

「さすがにあなたは知恵者だ。だが、これ一体だけか?」

「当たり前だ! 百を数えるこんなわずかな間に、そうたくさん作れるものか!」

「そうか、ではわしの勝ちだな」

 きっちょむさんはそう言って、道ばたの草むらから刈り取ったしばを見せると、一本、二本と数え始めました。

「・・・十八、十九、二十。どうだい、おれは二十本も用意したぞ」

 それを聞いて、彦一が変な顔をします。

「きっちょむさん。確かに、しばも世の中になくてはならぬ物で、数はそちらが上だが、でもそちらは、ただしばを刈っただけではないか?」

 すると、きっちょむさんはにっこり笑って答えました。

「これは、とんち比べのとんち勝負だ。勝(刈)った方が勝ちに決まっているじゃないか」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 それを聞いた彦一と和尚さんは、二の句が告げませんでした。


おしまい


とんち勝負的评论 (共 条)

分享到微博请遵守国家法律