羽生結弦さんアイスショー「いろんなものを届けられた公演に」

プロに転向したフィギュアスケートの羽生結弦さんによるソロアイスショーが東京ドームで行われ、華麗な演技で3万5000人の観客を魅了しました。
スケーターとして初めてとなる東京ドームでの単独公演は、オリンピックを2連覇し、去年7月にプロに転向した羽生さんがプロデュースし、会場には3万5000人の観客が詰めかけました。
公演では、オーケストラなどによる生演奏やリンクに光が投影されるプロジェクションマッピングといった演出のなか、羽生さんがこれまでの人生で感じた葛藤や喜びなどをみずからのナレーションで語りながら、およそ2時間にわたるプログラムを披露しました。
2部構成の前半の最後には、去年2月の北京オリンピックでのショートプログラムを再現し、大会では成功しなかった4回転サルコーを着氷させ、会場からはスタンディングオベーションが起こりました。
そして、アンコールでは、ピョンチャンオリンピックのフリーで使用した『SEIMEI』の曲にあわせ、当時の衣装で華麗な滑りを見せ締めくくりました。
公演のあと羽生さんは北京大会の再現を構成に入れたことについて「まだまだつかみ切れていないものをつかみ取るために、これからも突き進むというイメージを込めて滑った」と話しました。
そのうえで「いろんな人の力がいっぱい集まったからこそ、ちっぽけな人間でもいろんなものを届けられた公演になったと思う」と話していました。