昭示后疫情时代艺术未来的“ULTRA Project 2021”说明会(上)
KUA SPECIAL TOPIC

昭示后疫情时代艺术未来的
“ULTRA Project 2021”说明会
(上)
没有欢呼声、但充满热情的说明会
日前,京都艺术大学共通造形工房ULTRA Factory(超级工场)主办了“ULTRA Project”说明会。每年,以新生为主,大量学生聚集在一起,在热情的氛围中,活跃在第一线的艺术家和创作人进行宣讲。今年共有12组艺术家参加了ULTRA Project。艺术家们以全体学生为对象提出项目,招募参加者。通过作品集和面试的审查,分别录用少数人。艺术家“在实践中教学”也有诸多风险,因此并非需要单纯的劳动力。通过合作共同成长非常重要,并且该效果对艺术家和学生都有很大收获,所以持续了14年。

艺术家之间也是竞争对手。希望尽可能地让有才华和进取心的学生来参加,学生也希望尽可能地参加能发挥所长的项目,因此必然会带着热情。“ULTRA Project说明会”本身就是一种表演。特别是去年在新冠疫情影响下只举行了线上说明会,大家也因此加深了对今年的期待。但是,为了应对疫情,主会场限定为200人,在设置卫星会场的基础上,还为学生创造了可以观看记录影像的视听环境。ULTRA Factory(超级工场)的艺术总监矢延宪司(美术工艺学科教授)为了防止飞沫感染,要求大家不要出声,气氛热烈的时候以掌声回应。会场被没有欢呼声的热情所包围。

ULTRA Factory(超级工场)自2008年创立之初,便启动了ULTRA Project,参与该计划的学生由顶级艺术家和创作者共同进行的参加学习型社会实践活动。虽然现在各个大学都在实施项目型的实践课程,但在ULTRA Project刚开始的时候是相当罕见的、领先的尝试。源自矢延宪司教授在大学时代边帮助活跃的前辈,边实践从制作到发表的所有过程,从中得到了很多的启示。另外,2004年矢延宪司教授在金泽21世纪美术馆开馆时,参加艺术家驻留的“项目工作室”半年滞留,与美术类大学生和周边地区居民共同制作的经历,确立了维持技术醇熟和作品品质的方法。将该方法注入到ULTRA Project中,通过从一年级开始参加该项目,可以对自己向往的目标艺术家是如何在社会上实践的有具体的印象。由此倒推,在各学科学习技术,教育效率极高。这可以说是迄今为止美术教育的哥白尼式转折。

艺术中“项目”被广泛使用的是1980年代以后的事情,包括约瑟夫·博伊斯(Joseph Beuys)的《7000棵橡树》(1982-1987)、克里斯托·珍妮·克劳德(Christo&Jeanne-Claude)的各种包裹项目,以日本川俣正的项目等而闻名。然后,被称为“Off Museum”的户外艺术活动,在实现之前需要很长时间,重视完成的过程,需要多人共同合作。在社会上,它已被用作大规模开发的一种方法,该方法在二战后,作为跨多个领域的专家统一管理,例如太空开发和核电开发。
1990年代以后的艺术,不只是美术馆和艺廊,需要有更多的专业人士管理,并在社会中广泛的实施,项目型的作品也变多了。同时,地域的艺术节也被称为艺术项目。特别是,在2000年代到2010年代盛极一时的各地艺术节中,也有很多ULTRA Factory(超级工场)参与其中。例如,“濑户2013国际艺术祭”的矢延宪司教授和北野武的合作作品《anger from the bottom》和“爱知三年展2013”的名和晃平教授的泡沫大型装置《foam》、“横滨三年展2014”和柳美和教授的移动舞台车等,ULTRA Project为各艺术节的代表性作品的制作上也做出了贡献。

▲ photo by : Nobutada OMOTE
可以说,除了ULTRA Project之外,没有其他准备了如此豪华且丰富的课程,并产生了社会深远影响的实践课程。牵头并管理多个艺术项目的ultra project本身就是一个大型的艺术项目。毫不夸张的说,看ULTRA Project就能了解当代艺术的潮流也不为过。由于新冠疫情,艺术节的举办变得困难,呈现形式也发生了很大的变化。在这种情况下,此次“ULTRA Project说明会”成为了昭示艺术未来的重要机会。

ULTRA project 2021 阵容公开!募集参加者
歓声なく熱気に包まれる説明会
先日、共通造形工房ウルトラファクトリーが主催する「ウルトラプロジェクト説明会」が開催された。毎年、新入生を中心に大挙して学生が集まり、熱狂的な雰囲気の中、第一線で活躍するアーティストやクリエイターのプレゼンテーションが行われる。今年は12組のアーティストがウルトラプロジェクトに参加した。全学生を対象にアーティストらはプロジェクトを提示し、希望者が応募する。ポートフォリオの提示や面接による審査を経て、それぞれ少数名が採用される。アーティストも「実践の中で教える」ことはリスクも多いので、単純な労働力を求めているのではない。協働することで互いに成長することが重要であり、その効果がアーティストにも学生にも大きいため14年間も続いているのだ。
アーティスト同士も競争相手である。できるだけ才能とやる気のある学生に来てもらいたいし、学生もまたできるだけ自分を活かしてくれるプロジェクトに参加したいので、必然的に熱を帯びてくる。「ウルトラプロジェクト説明会」自体が一種のショーとなっているのだ。特に、昨年はコロナ禍の中で、オンライン説明会のみになったため、今年への期待は大きかった。ただし、感染症対策のために、メイン会場の定員を200人に限定し、サテライト会場を設けた上で、さらに学生は記録映像を見られるように視聴環境を整えた。ウルトラファクトリーのディレクターのヤノベケンジ(美術工芸学科教授)は、飛沫感染を防ぐために声を出すことを控え、盛り上がったときは拍手で応えるよう求めた。会場は歓声なき熱気に包まれていた。
ウルトラファクトリーは、2008年に創設された年から、著名なアーティストやクリエイターによる社会の中の実践的な活動に、学生が参加して学ぶウルトラプロジェクトのプログラムを開始した。現在でこそプロジェクト型の実践演習授業は各大学で実施されているが、ウルトラプロジェクトが始まった頃はかなり珍しく、先進的な試みであった。もともとヤノベが大学時代に活躍する先輩の手伝いをしながら制作から発表までのすべての工程を実践的に学び多くのことを得たことをヒントにしている。また、2004年、ヤノベは金沢21世紀美術館の開館の際に、アーティスト·イン·レジデンスで隣接する「プロジェクト工房」に半年間滞在し、美大生や地域住民と共同制作しながら、技術の習熟と作品のクオリティを維持する方法を確立させている。そのノウハウがウルトラプロジェクトに注がれた。一年生からこのプログラムに参加することで、自分が目指す目標のアーティストがどのように社会で実践しているか具体的なイメージを持つことができる。そこから逆算して各学科で技術を習得するようになるので、教育の効率が極めて高いのだ。それは今までの美術教育のコペルニクス的転回を果たしているといえる。
アートにおいて「プロジェクト」が多用されるようになったのは80年代以降のことで、ヨーゼフ·ボイスの《7000本の樫の木》(1982‐87)や、クリスト&ジャンヌ=クロードの様々な梱包プロジェクト、日本では川俣正のプロジェクトなどで知られるようになった。そして、「オフ·ミュージアム」と言われる、実現するまでに長期間を要し、完成までのプロセスを重視し、多くの人々との共同作業を必要とするような、屋外の芸術活動に使われるようになった。社会においては、宇宙開発や原子力開発など、戦後、複数にまたがる専門家を統括し、マネジメントする大規模開発などの手法として使われてきた経緯がある。
90年代以降のアートは、美術館やギャラリーだけではなく、多くの専門家をマネジメントし、広く社会の中に実装することが求められるようになったこともあり、プロジェクト型作品が多くなっていった。同時に、地域の芸術祭などもアートプロジェクトと言われるようになる。特に、2000年代から2010年代に隆盛を誇った各地の芸術祭において、ウルトラプロジェクトも数多く関わっている。例えば、「瀬戸内国際芸術祭2013」のヤノベケンジとビートたけしとのコラボレーション作品《ANGER from the Bottom》や「あいちトリエンナーレ2013」の名和晃平の泡による大規模インスタレーション《Foam》、「横浜トリエンナーレ2014」のやなぎみわの移動舞台車など、各芸術祭の代表的な作品の制作にも寄与している。
ここまでの豪華で豊富なプログラムを用意し、社会的な影響を与えている実践演習授業は、今なおウルトラプロジェクト以外ないといえる。複数のアートプロジェクトを牽引し、マネジメントするウルトラプロジェクト自体が、大きなアートプロジェクトだといえるだろう。ウルトラプロジェクトを見れば現代アートの潮流がわかると言っても過言ではない。コロナ禍で芸術祭の開催が難しくなり、見せ方の形が大きく変容する中、今回の「ウルトラプロジェクト説明会」はアートの未来を占う上でも重要な機会となった。

当代艺术的最前沿
矢延宪司(ヤノベケンジ)介绍了今年将新建的3个美术馆和艺廊的“新·美术馆XYZ项目”。预定在那里举办公共艺术和个展,招募讨论作品的共同制作和周边展开等的成员。引领ULTRA Project,参加过许多艺术节的矢延,回归美术馆和艺廊项目也颇具象征性。去年,矢延先生利用AR和VR,尝试了模拟和数字技术的融合,但今年我们将看到以美术馆和艺廊等传统的展览形态呈现,令人好奇。



如今已成为当代日本艺术家代表的名和晃平(艺术研究科教授)也从ULTRA Project之始就参与其中。之所以命名为“ULTRA SANDWICH PROJECT”,是因为名和先生的工作室名为“SANDWICH”。位于京都市伏见区的“SANDWICH”由旧的三明治工厂改装而成,现在是京都最大的当代艺术工作室。在这里一边进行各种素材的实验,一边创作新的作品。通过参加名和先生的项目,成为艺术家的毕业生也很多。在海外开展众多项目的名和先生也因新冠疫情受到了很大的影响。据说今年将宣布新作品,同时将采取针对疫情的措施。

目前,与世界著名编舞家的达米安·杰尔(Damian Jare)同时准备两场新作表演,并计划在5月上旬,荷兰海牙发表的“mist”中,作为防疫的一环,表演者已组成两个小组。确保即使有舞者被感染,也不会被取消的进行练习中。拥有惊人身体素质的舞者和名和先生所制作的舞台美术和演出改变了身体和环境的概念。名和从那里进一步展开雕刻作品。身体模型是西洋雕塑的基本,乍一看,不属于舞台美术的领域,他试图通过合作来尝试超越表演范畴更新雕塑。另外,我们还在与参与的学生一起尝试皮肤和新材料的实验,可以说,ULTRA Project正作为同时探索日本材料的感性和身体性的实验室发挥着作用。名和先生名副其实地活跃在世界一线,通过亲身体验可以知道他现在的所思所想。除此之外,也很难有超越以上实践学到的东西了。


現代アートの最前線
ヤノベケンジは、「新·美術館XYZプロジェクト」として、今年、3つの新しくできる美術館やギャラリーのためのプロジェクトの紹介をした。そこではパブリックアートや個展が開催される予定であり、作品の共同制作やグッズ展開などについて検討するメンバーを募集した。ウルトラプロジェクトを牽引し、多くの芸術祭に参加したヤノベが、美術館やギャラリーのプロジェクトに回帰しているのも象徴的である。昨年は、ARやVRを駆使し、アナログとデジタルの融合を試みたヤノベであるが、今年は美術館やギャラリーといった古典的な展示形態でどのような見せ方をするのか見ものである。
今や現代日本を代表するアーティストとなった名和晃平(芸術研究科教授)も、ウルトラプロジェクトの最初から参加している。「ULTRA SANDWICH PROJECT」と命名されているのは、名和のスタジオの名前が「Sandwich」だからである。京都市伏見区にある「Sandwich」は、元サンドイッチ工場を改装したもので、今や京都最大の現代アートスタジオである。ここで様々なマテリアルの実験をしながら、新しい作品を作り上げていく。名和のプロジェクトに参加して、アーティストになった卒業生も多い。海外で数多くプロジェクトを展開する名和もコロナ禍で大きな影響を受けた。今年は、感染症対策をしながら新作を発表していくという。
現在、世界的な振付家のダミアン·ジャレとともに新作パフォーマンス2作品を準備しており、5月上旬にオランダ、デン·ハーグにて発表予定の “mist” では、感染症対策の一環として、パフォーマーのグループが2チーム作られ、一方のダンサーが感染しても中止にならないよう練習が行われているという。驚異的な身体能力を持つダンサーと名和の生み出す舞台美術や演出は身体と環境の概念を変容させている。名和はそこからさらに彫刻作品に展開させている。身体モデルは西洋彫刻の基本であり、一見、舞台美術という範疇に収まらないコラボレーションを行うことで彫刻をアップデートすることを試みているといえる。また、皮膚と新しいマテリアルの実験も、参加学生と重ねており、日本的なマテリアルの感性と身体性を同時に模索するラボラトリーとして、ウルトラプロジェクトは機能しているといえる。名和は、名実ともに世界の一線で活躍しており、今彼がどのようなことを考え、どのようなことを試みているか、身体を通じて知ることができる。それ以上に実践的な学びもなかなかないだろう。

“MARIO and LUIGI Rimpa Screen” ©Nintendo, Taro YAMAMOTO, 2015
重塑日本之美
山本太郎(美术工艺学科教授)称自己的作品不是“日本画”,而是“NIPPON画”。与明治时代以后作为与西洋绘画概念对峙的概念而形成的“日本画”领域不同,这是引用明治以前的日本美术和使用传统的画材,结合幽默描写现代日常风景的手法进行的自我定义。例如,将从倒了的罐子里流出的可乐,描绘成琳派尾形光琳的《红白梅图屏风》中的“水流”。山本先生在琳派400年纪念,“超级马里奥”30周年纪念之际,将俵屋宗达·尾形光琳·酒井抱一琳派代表性的作品——《风神雷神图》,以介绍马里奥和路易吉来表现的作品视频形式进行了自我介绍。


今年,他发表了以京都艺术大学收藏的大规模浮世绘收藏为基础创作新作的计划。京都艺术大学的浮世绘收藏虽然鲜为人知,但收藏数量巨大,被整理成100多页的册子。计划对这些进行调查,寻找现代能使用的浮世绘的主题,并制作新作在展览会上发表。

作为今年新加入的项目,三宅舞(ミヤケマイ)·服部滋树·白石晃一·中家寿之发表了“新·用之美计划”。三宅(美术工艺学科教授)是重构日本的审美意识和传统美术的技法,进行当下表现的艺术家。同时,他还融入文学元素,发表小说等,可以说是现代的“文人画家”。明治以后,日本画在成为纯粹艺术的过程中失去了很多东西,而三宅教授则认真地将这些东西捡起来重新构筑。活用这些知识,在日本美术的基础——茶道、花道、能剧、水墨等基础美术课程上执教。


此外,服部滋树(信息设计学科教授)是创意总监和设计师,作为进行室内设计和餐饮等整体设计的graf的代表而广为人知。今年,作为纪念大阪世博会50周年活动的一环,在大阪日本民艺馆策划了对柳宗悦、河井宽次郎、滨田庄司等人提倡的“民艺”进行再评价、再解释的展览会。日本的“看之好”“随之好”和“用之好”,与高端艺术和日用品的价值存在差异的西方不同。三宅和服部等人更新了日本的“用之美”,启动了制作新美术品的项目。将实施大学(京都艺术大学)、企业(华歌尔)和京都传统工艺相结合的项目,其成果将在京都华歌尔研究中心发表。

株式会社细尾的细尾真孝,介绍了往年开始持续的“MILESTONES”项目。株式会社细尾是自元禄年间(1688年)延续至今的西阵织老铺。与传统形象不同的是,织物用于克里斯汀·迪奥(Christian Dior),香奈儿(Chanel)和路易威登(Louis Vuitton)等高级品牌的店铺、酒店内饰,及时装设计师三原泰弘的布料等,于西阵织带来最尖端的创新。其基础是多达2万件的西阵织图案。通过ULTRA Project进行扫描并建立数据库,据说已经完成了1万3千件。以此为基础,用电脑给单色的图案上色,由成员提出产品方案。
西阵织成为富裕的公家、武士、町人、寺社佛阁的盛装和装饰物,安土桃山时代以后,被用作越来越豪华的能剧装束。也就是说,这种感觉是日本历史上屈指可数的高级感。将其发展成现代奢华品牌是细尾的力量,也可以说是京都所具有的潜力。
日本美の再創造
山本太郎は、自身の作品を「日本画」ではなく、「ニッポン画」と称する。明治以降に西洋画に対峙する概念として作られた「日本画」という分野とは異なり、明治以前の日本美術の引用と伝統的な画材を使い、現代の日常風景をユーモアを交えて描く手法として自身で定義したものだ。例えば、倒れた缶から流れ落ちたコーラを、琳派の尾形光琳の《紅白梅図屏風》の「水流」のように描いたりする。山本は、琳派400年記念と「スーパー·マリオ」30周年記念の時、俵屋宗達·尾形光琳·酒井抱一が描いた琳派の代表的作品である《風神雷神図》を、マリオとルイージに置き換えて表現した作品紹介のビデオを流して自己紹介した。
今年は、京都芸術大学が所蔵する大規模な浮世絵コレクションを基に新作を作るプロジェクトを発表した。京都芸術大学の浮世絵コレクションはあまり知られていないが、膨大な数の所蔵品があり、100ページ以上の冊子にまとめられている。それらを調査して現代に使える浮世絵のモチーフを探し、新作を作って展覧会で発表する予定だ。
今年新たに加わったプロジェクトとして、ミヤケマイ·服部滋樹·白石晃一·中家寿之は「新·用の美プロジェクト」を発表した。ミヤケ(美術工芸学科教授)は日本の美意識や伝統美術の技法を再解釈し、今日的な表現を行っているアーティストである。同時に、文学的要素を取り入れ、小説なども発表しており、現代の「文人画家」といってもよい。明治以降に日本画が純粋芸術になる過程で失われたものが多数あるが、ミヤケはそれらを丁寧に拾って再構築しているともいえる。その知見を活かして、日本美術の基礎となる茶道、立花、能、水墨などを教える基礎美術コースで教鞭をとる。
いっぽう、服部(情報デザイン学科教授)は、クリエイティブディレクター、デザイナーであり、インテリアや食などトータルなデザインを行うgrafの代表として知られる。今年、大阪万博50周年を記念したプログラムの一環として大阪日本民芸館で柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司らが提唱した「民藝」を再評価·再解釈した展覧会を企画した。ミヤケと服部らは、ハイアートと日用品の価値に差がある西洋とは異なり、「見てよし」「沿うてよし」「使ってよし」と言われる日本の「用の美」を刷新し、新しい美術品を作るプロジェクトを立ち上げた。大学(京都芸術大学)、企業(ワコール)、京都の伝統工芸を組み合わせたプロジェクトを実施し、その成果はワコールスタディホール京都で発表される予定である。
株式会社細尾の細尾真孝は、例年に引き続き「MILESTONES」プロジェクトを紹介した。株式会社細尾は元禄年間(1688年)から続く西陣織の老舗である。そのような伝統的なイメージとは異なり、クリスチャン·ディオールやシャネル、ルイ·ヴィトンといった高級ブランドの店舗やホテルのインテリア、ファッションデザイナー·ミハラヤスヒロのコレクションの布に使われたりするなど、西陣織に最先端で革新的な展開をもたらしている。その基になっているのが2万点に達する西陣織の図案である。これらをウルトラプロジェクトでスキャニングしてデータベース化しており、すでに1万3千点が完了したという。それらを基に、単色の図案にコンピュータで色付けしたり、メンバーがプロダクト提案を行ったりするのだ。
西陣織は、裕福な公家や武士、町人、寺社仏閣の盛装や装飾物になったり、安土桃山時代以降、豪華になっていく能装束に使われたりしてきた。すなわち、そのセンスは日本の歴史でも有数な高級感があるのである。それを現代のラグジュアリーブランドに展開したのは細尾の力量であるが、京都の持つポテンシャルともいえよう。

宇野のチヌ Uno Chinu
从垃圾到艺术,生产到副产品
淀川技术是艺术家柴田英昭的艺名,源于他以前用淀川的垃圾和废材来制作作品。这种幽默的拼贴手法,在初期被矢延宪司发现,在当代艺术界也广为人知。没有上过艺术大学的柴田,正是从淀川河边的垃圾中学到的,成为了一名艺术家。现在,以世界各国、日本各地的垃圾为基础继续创作作品。在“濑户内国际艺术节2019”中制作的收集宇野港周边垃圾和废品的作品《Uno Chinu》,在JR西日本的广告中也使用过,所以知道的人也很多吧。现在,在北九州的岛上一边收集垃圾一边制作,在线进行了说明。今年,在ULTRA Project中,除了ZINE、Wappen、t恤等周边产品之外,还计划制作新产品。

矢津吉隆从2015年开始运营艺术旅馆kumagusuku,将近年来流行的艺术与酒店相结合的形态早早地付诸实践。2020年春天,由于长年的过度旅行和新冠疫情的逆转现象,停止了作为民宿的活动,开设了综合艺术品店。其中,矢津等人开设了副产品商店,开发了将作为艺术家创作活动的“副产品”而排出的废料和垃圾再利用的商品。然后,通过制造钥匙扣、饰品、家具等各种产品,试图实现价值的再生产。矢津等人虽然是艺术家,但他们把酒店、商店等的经营作为艺术活动,可以说不仅仅是作品的买卖,他们创造了新的模式。让人预感到参与矢津等人的企划会产生新的类型的艺术家。

ゴミからアート、生産と副産物
淀川テクニックは、柴田英昭のアーティスト名であるが、かつて淀川のゴミや廃材から作品を作っていたことに由来する。そのユーモラスなブリコラージュの手法は、初期にヤノベケンジに見出され、現代アート界でも知られるようになった。美術大学に行ったことがない柴田は、まさに淀川河川敷のゴミから学び、アーティストになった。現在では、世界各国、日本各地のゴミを基に作品制作を続けている。「瀬戸内国際芸術祭2019」で制作された宇野港周辺のゴミや不用品を収集した《宇野のチヌ》は、JR西日本のCMでも使用されたので知っている方も多いだろう。現在も、北九州の島でゴミを収集しながら制作をおり、オンラインで説明がなされた。今年は、ウルトラプロジェクトでZINEやワッペンやTシャツなどのグッズに加え、新作も制作する予定である。
矢津吉隆は、2015年からアートホステルkumagusukuを運営し、近年、流行しているアートとホテルが融合した形態をいち早く実践していた。2020年春に、長年のオーバーツーリズムとコロナ禍による逆転現象もあり、ホステルとしての活動を停止し、複合アートショップをオープンした。そのなかに、矢津らは、副産物産店を出店し、アーティストの制作活動の「副産物」として排出される廃材やゴミを再利用した商品を開発している。そして、キーホルダーやアクセサリー、家具など、様々な製品を作ることで、価値の再生産を試みている。矢津らは、アーティストであるが、ホテルやショップなどの運営を芸術活動にしており、作品の売買だけではない、新たなモデルを創出しているといえる。矢津らのプロジェクトに参加することでさらに新しいタイプのアーティストが生まれることを予感させる。

敬请期待明日更新
《昭示后疫情时代艺术未来的“ULTRA Project 2021”说明会(下)》
●



