欢迎光临散文网 会员登陆 & 注册

(完)終のステラ-星之终途官方后日谈-Diary of a Faint Hope(5)

2023-01-08 12:07 作者:鹿仓椿妃  | 我要投稿


【#05 Chapter 5】 レフ52歳



息子と口論になり、家出をされてしまった。

我与儿子发生口角,他离家出走了。

運び屋になりたいというのが青年の主張だった。私は説得を試みて、失敗した。

想要成为搬运工就是青年的主张。我尝试说服,然而失败了。

アイラはショックで寝込み、こちらは酒量が増えた。

艾拉备受打击卧床不起,我则是喝着闷酒。

今回の危機には、"彼女"の救いも期待できそうになかった。

面对这次的危机,她的拯救,也不可能能够期待。

そんなある日、酒場でとある噂話を耳にした。

某天,我在酒吧听见了某个传闻。

「アンドロイドってのが、人類社会にまぎれこんでいるらしいんですよ」

”据说有仿生人混在人类社会噢“

酔っ払いにふさわしい、荒唐無稽な話だ、と思った。

我觉得这话荒诞无稽,很符合醉汉。

だが続きを聞くにつれ、次第に暗雲めいた感情が心を覆いはじめた。

然而听到后续,我的心随即开始被阴云笼罩。

「すごく精巧で、見た目はまったく人と見分けがつかないそうです。だけど歳は取らず、ずっと若い姿のままでいるとか」

“非常精巧,外观据说与人毫无差别。但好像不会长大,一直保持年轻。”

頭の中で、さまざまな情報が符合していく。

脑中有各种情报相符合。

「ここからだいぶ南に行くと、天まで届く塔がうっすら見えるんです。私は実際に見える土地から引っ越してきたんだ。嘘ではないですよ。それは私が生まれるほんの少し前に、突然現れたんだとか。で、どう見ても高度な建築物だってんで、東部あたりじゃ南方調査の機運が生まれたそうで……」

从这往南一段距离,能隐约看到一座通天高塔。我是从能清楚看到那个的地方搬过来的。真的噢。那玩意好像是在我出生前夕,突然出现的。而且,据说怎么看都是高级建筑物,而东部那边传言称有了调查南方的好机会……“

実際に、南方文明とおぼしき遺跡が次々に発見されたのだと男は説明した。

男人解释说,事实上,像南方文明的遗迹被一个接一个地发现了。

その時期からだと言う。

据说就是从那个时候开始,

アンドロイドの噂が、囁かれるようになったのは。

仿生人的传闻被传起来了。

「そしてついにアンドロイドが発見されたってんですな。居住地にまぎれこんでいたところを捕まって……無事、ぶっ壊されたって」

“后来据说仿生人终于被发现了。又据说它混在居住地的时候被逮到了……然后,被破坏了。”

私の酔いはもうすっかり冷めてしまっていた。

我的醉意,已经彻底消却了。

「いやあ、機械が人類社会に潜んでいるなんて恐ろしい話ですよ。じゃ私はこれで失礼しますよ」

“哎,机器潜入人类世界这种事,也太恐怖了吧。就这样吧,我走了。”

待て待て待て。

慢着慢着慢着。

アンドロィドは敵なのか、と問いつめると、

我质问他:“仿生人是敌人吗?”

「そりゃあスパィなんですから、敵でしょうよ。きっと人類を乗っ取ろうとしているに違いありませんや。実際のところ、私ゃそれが怖くてここまで移住してきたんです。根拠?さあ難しい話はさっぱりで。ただみんなそう言ってますんでね、きっと危険なんですよ」

“是敌人吧,毕竟是间谍。它们肯定在盘算着劫持人类呢。事实上,我就是怕它们才移居到这里来的。根据?这个嘛,复杂的事我说不出个所以然。不过既然大家都这么说,那肯定是很危险的啊“

文明人の末裔とは思えぬ、迷信じみた思考だった。

思想太封建迷信,简直不像文明人后裔。

だが大衆とはこういうものだ。数十年町長を続けてきた私はそれをよく知っている。

但大众就是这样。当了几十年镇长的我,非常清楚这点。

理解できないものを人は恐ろしいと思う。当然の感情だ。

人会觉得无法理解的事物恐怖。这是正常的感情。

だから、一所に留まるべきではないのだ。怯えさせてしまうから。

所以她才不能留在一个地方。因为会让人感到害怕。

彼女は聡明だった。

她很聪明。

その教え子である私も、そうであろうと思った。

身为她学生的我,或许也很聪明。

だが、私ひとりが聡明であろうとしても、どうにもならぬこともあった。

但是,即使我一个人聪明,无计可施的事情也照样存在。

一基の巨大機械が、渓谷街の近くを徘徊していることはよく知られている。

一台巨大机器徘徊在溪谷镇附近这件事,广为人知。

2、30年周期で周回している巨人機械で、全高数十メートル。

那是以2、30年为周期环行的巨人机器,整体高度数十米。

渓谷街とのかかわりは今まで一切ないものの、時期が来ると「街が滅びる」だの「人類は絶滅する」といった終末論が流行る。

至今完全没有与溪谷镇有过节,但[时期一到“镇子就会毁灭“,人类就会灭绝”]这种末日论却很流行。

今まで、機械の活動圏である西の大森林は、まったく開拓の手が入ることはなかった。そこを開拓していけば、いずれは巡回ルートに接触することになるからだ。

作为机械活动范围的西部大森林,至今完全没有进行开拓。因为一旦开拓那里,终将接触到机器的巡回路线。

だが近年、土地事情が悪化し、森林開拓が議論されるようになってきた。

然而近些年,土地情况恶化,森林开拓的事,被议论了起来。

議会は開拓推進派と慎重派の間で荒れに荒れた。私は慎重派だった。

议会在开拓推进派和慎重派之间愈演愈烈。我是慎重派。

巨大機械にだけは手を出すな——

唯独对巨大机器,不能出手——

フィリアの教えを考えれば、当然の結論だった。

只要想想菲莉娅的教诲,这个结论就没什么好奇怪的。

だが大半の人々は今、機械を敵対的な存在として見る傾向にある。

但是大半的人,现在有着将机器视为敌对存在的倾向。

危険な考えだ。

这个想法很危险。

しかし慎重派は不利な立場である。

然而慎重派处于不利的立场。

人々も私の弱腰な態度にはかなり批判的のようだった。

对于我胆怯的态度,群众似乎也非常不满。

そうして私の根回しも虚しく、森林開拓計画は議会を通り、大勢の運び屋と技士が雇用されるに至った。

而我的事前沟通也是毫无用处,森林开拓计划通过了议会,以至于许多搬运工和技师被雇佣。

民主主義の原則であるからには、これ以上の異議を唱えることはできなかった。

既然秉持着民主主义原则,那么就不能提出更大的异议。

実際、当面の間は大きな問題は出ないだろう。

事实上,目前应该不会出大问题。

だが遠い将来……たとえば次の巡回周期と、開拓地が接触したら?

可遥远的将来……要是开拓地与它的下一个巡回周期有关呢?

頭の痛いことである。

真是令人头痛的问题。

もっともその頃まで私が生きていられる保証もない。

再说我不一定能活到那个时候。

機械憎悪が出るのはしかたのないところである。

产生对机器的憎恨,是没办法的。

渓谷街の人々は知っているのだ。

溪谷镇的人们是知道的。

機械が時には人を虐殺するものだと。

有时候机器会虐杀人类。

以前の武装集団騒動の時、多くの者がそれを目にしていた。

以前武装集团暴动的时候,许多人就目睹过。

いや、もう問うまい。

不,我管不着了。

町長の座を離れる時まで人々のためにやれるべきことをするだけである。

我只需要在离开镇长之位前,为人们做我能做该做的事。

【#06 Chapter 6】 レフ73歳



さらに時が流れた。

时间继续流逝。

街は大いに発展した。

镇子发展壮大了。

今や多くの人や物が流通する、北部の一大拠点と呼ばれている。

如今这里被称为北部的一大据点,有着许多人与物流通。

私が町長を辞してから、すでに十数年が過ぎた。

自打我卸任镇长以来,已经过了数十年。

今はただの一市民である。

我现在是名普通市民。

皆、死んでしまった。

大家,都不在了。

最初期からの仲間たち。ミハイル、ポリー、マナド、リエッタ、イーシャ、チュン……そしてアイラも。

最初结下的伙伴们。米海尔、珀丽、马纳多、琳达、伊夏、乔恩……还有艾拉也是。

私が最後のひとりとなってしまった。

我成为了仅剩之人。

街に出れば、華やかな衣服をまとい、教育を受け、将来の夢を持った若者たちが歩いている。かつては想像することすらできなかった、豊かな暮らしがそこにあった。

上镇子一看,身穿华丽衣服,受过教育,拥有将来梦想的年轻人们在散步。曾经我想都不敢想的富饶生活就在这儿。

ここ数年は、私のことを覚えている者も減り、ひとりで歩いていても声をかけられることは少なくなった。、

近几年,知道我的人也少了,一个人散步的时候,也很少被搭话了。

それで良い。

这样就好。

人生で果たすべき仕事のだいたいは終えたのだから。

我人生中该完成的工作,大部分都做完了。

ただふたつだけ心残りがあった。

只有俩个遗憾。

ひとつは息子との不仲を解消できなかったこと。だが息子自身がもう自分の家庭を持ち独立している以上、今さらの問題である。

一个是未能消除与儿子间的隔阂这件事。可既然儿子他已经拥有了自己的家庭并独立了,那这就是当下的问题了。

残るひとつは、フィリアのことだ。

剩下的一件,就是菲莉娅的事。

死ぬ前にもう一度だけ、会って話をしてみたい。

死前,我想再一次和她见面谈谈。

未練というわけではないのだ。

我并不留恋。

ただ私の人生は、フィリアとの出会いからはじまったと考えている。

但却觉得我的人生,始于自己与菲莉娅的相遇。

全てを終える前に、一度話をしたいだけなのだ。

我只是想在结束一切之前,和她交谈一次。

叶うだろうか。叶わぬだろうか。

是会实现呢。还是不会实现呢。

老いた私の日々は、この淡い希望によって彩られている。

步入老年的我,日子因这一抹淡淡的希望,而丰富多彩。

ところが。

然而。

最後の最後で、大きな問題が立ち上がってしまった。

在最后的最后,发生了一个大问题。

数十年ぶりに接近しつつあった巨大機械"クレムニク"が、西進しきった開拓地の眼前で擱坐したのである。(クレムニクкремник=クレムリкремль=kreml)(维基百科:https://www.wikiwand.com/ja/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%83%AA)

时隔数十年再次接近的巨大机器“kreml”,在已完成西进的开拓地跟前,搁浅了。(kreml:音译为克里姆林。意为要塞、城塞、城。)

「今後の発展を目指す上で、開拓を阻むいまいましい巨大機械を排除することは急務であった。このことを原因として、議会は数十年以上に渡って、推進派と慎重派にわかれて対立してきた。だが諸君、我々の飛躍を押しとどめる古きものを取り除く、絶好の機会が訪れた!我々はここに義勇団の設立を宣言する!16歳から60歳までの体力壮健な男女の全てに参加資格がある!街の未来のために、諸君の助力を期待する!」

“为了今后的发展,排除阻碍开拓的可恨巨大机器即是当务之急。因此,议会经过数十年多,分为了激进派和慎重派,对立至今。但是各位,老古董妨碍我等飞跃,现在将其驱逐的绝佳机会来了!我等在此宣布,义勇团成立!16岁到60岁的体力健壮男女皆可参加!为了镇子的未来,我期待各位的助力!”

街中でこのような街頭演説が耳目を集めることも、珍しくなくなった。

这样的街头演讲在镇里引人耳目,也不是什么新鲜事了。

いわゆる志願兵である。

就是所谓的志愿兵。

平和な小世界に育った世代の多くが、老いた鈍重な巨大機械など恐れない。

在和平的小世界长大的一辈,大多不怕什么老化的钝重巨大机器。

そこに危機感を覚えるのは、私のような古い者だけである。その古い世代も、今やこの世界を立ち去ろうとしている。

对此有危机感的,只有我这样的老年人。而这老一辈,如今也将离开这个世界。

市民は街のいたるところで話し合った。

市民在镇子的各处交谈。

酒場では夜な夜な、いかに機械を破壊し解体し、資源化するのかといった計画が討議された。

酒场每天夜里,都在讨论如何破坏解体机器,将其资源化的计划。

この大事業を成し遂げた後、街にもたらされる好景気ばかりが夢想された。

就知道想象达成这项大事业后,给镇子带来的好景气。

傍観していることはできなかった。

我无法旁观。

私は気力を振り絞り、市軍本部に出向いた。

我费尽气力,来到了市军本部。

警備に止められたが、かつての身分を振りかざすと困惑されながらも応接室に通された。

警卫拦住了我,但我亮出曾经的身份后,他就在困惑中,带我到了接待室。

やがて荒々しく扉が開き、立派な身なりをした壮年の男が、部下も連れずに現れた。

很快门被粗暴地打开,一名身着靓装的中年男子,没有带着部下就出现了。

「どういうつもりだ、親父」

“您什么意思,父亲”

「クレムニクに手を出すな。おまえが民意を誘導していることは知っている」

“别对kreml出手。我知道你在诱导民意。”

我が息子は、警備隊を母体とする市軍組織の将校である。

我的儿子,是以警备队为基础的市军组织其将校。

「……証拠はあるのか」

“……你有证据吗?”

「いくらでも出せる。知っているだろう」

”要多少我能拿多少。你还不知道吗“

「お得意の電子諜報か?あんたのやり口は、今じゃ犯罪行為だ!」

"您擅长的电子谍报吗?您的行为,放在现在是犯罪!“

「おまえが民衆を指嗾していることもそうだろう」

”你煽动民众不也是吗"

男は苦々しげに父を睨みつけた。

男子不悦地瞪向了父亲。

「なぜ街が発展する好機に水を差す!」

“为什么要妨碍镇子发展的好机会!”

「シンギュラリティマシンに手を出せば街が滅ぶからだ」

“因为对奇点机器出手,镇子就会毁灭。”

「それは古い考えだ。今の渓谷街の軍事力をもってすれば、老いた機械など敵ではない」

“您这是旧思想。凭溪谷镇现在的军事力量,区区一个老朽的机器,根本不是对手。”

「今の数百倍の軍事力でもあれらには叶わない。そして一度でも敵対すれば終わりだ。マシンはこの街そのものと敵対してしまう。彼女の残したデータをおまえも目にしているはずだ」

“即使军事力量是现在的几百倍,也打不过它。而且与其为敌就会完蛋,哪怕只是一次。机器会与这座镇子为敌。你应该也看过她留下的数据。”

「また救い手の話か一.」

“又是救星的事吗——”

息子は苛立たしげに机を叩いた。

儿子不耐烦地拍了一下桌子。

「あんなものは嘘っぱちだ!」

“那种东西根本就是假的!”

「すべて事実だ。実際に起こったことなんだ」

“都是事实。是实际发生过的。”

「ひとりで数十人の野盗を退治しただの、武装組織を殲滅しただの、誰が信じるか。おおかた自分たちの権威を高めるためでっちあげたか、大げさに脚色したんだろうが。いかにも狡猾なあんたのやりそうなことだ」

“只身击退了数十名山贼,歼灭了武装组织,谁信啊。大部分是你们为了提高自己的权威捏造出来,或是夸大过的吧。这的确是狡猾的您做得出来的。”

「この目で見てきたんだ」

“是我亲眼所见的”

「黙ってくれ!あんたはもう引退した身だ。いかに街の祖といえど、一市民にこんなやり方で政治に口を出されても困る。もし次、このような行動に出るようなら、私はあんたを職責に基づいて拘禁させてもらうぞ!」

”别说了!您已经引退了。再怎么提镇子的创始人,我都不能容忍被一个市民这样干预政治。若您下次再参与这种行动,我将出于职责拘禁您!“

息子は一方的に話を打ち切り、靴音を鳴らして部屋を退出した。

儿子单方面结束了话题,大步走出了房间。

残された私はため息をついた。

被留下的我,叹了口气。

遺恨は根深かったし、思想の違いはいかんともしがたかった。

遗恨已根深蒂固,思想的不同无从解决。

予想した結果ではあった……。

这个结果,我早就预料到了……。

その後も、できる範囲で根回しをしたが、結果を覆すには至らなかった。

之后我也尽可能地做了事前沟通,但未能改变结果。

そもそも大多数の市民が、クレムニク討伐を望んでいる。

况且大多数市民,希望讨伐kreml。

市民の声援を背に、義勇軍は渓谷街を進発した。

在市民的声援下,义勇军从溪谷镇出发了。

その数日後、義勇軍壊滅の報が届いた。

几天后,传来了义勇军毁灭的报告。

一夜にして街は大きな混乱に陥った。

一夜过后,镇子陷入了巨大的混乱。

壊走してきた生存者から、戦闘の様子が語られた。

败走回来的生存者,描述了战斗的样子。

そもそもクレムニクが移動を停止したのは、3週間前になる。

说起来,kreml停止行动是在3周前。

場所は西部に広がる樹海の奥地。

地点则是坐落于西部的树海其深处。

巨大機械は突然大きく傾き、移動を中断した。

巨大机器突然发生巨大倾斜,中断了移动。

脚部を含む基底部に広範囲の破壊。原因は老朽化と思われた。

包含脚部的基干部有大范围的损坏。原因疑似为老化。

移動能力を完全に喪失。各部に発火·放電、発光などの異常現象も見られた。

完全丧失移动能力。各部位出现了起火、漏电,发光等异常现象。

その後9日間の観測で、自己修復機能が働いていないことを確認。

之后通过9天的观察,确定了自我修复机能未运作。

巨大機械は機能停止に陥った……と判断された。

巨大机器被判断为陷入了机能停止。

だが彼らは巨大機械——―シンギュラリティマシンというものを、まるで理解していなかった。

然而他们根本不了解巨大机器——奇点机器这种东西。

初動の攻撃が行われた。

初步攻击开始了。

炸薬ではなく原始的な実体弾兵器ではあったが、基地施設でサルべージ生産されたもので、高速な自走能力はないものの、絶大な破壊力を有していた。

用的不是炸药而是原始实弹兵器,但那是在基地设施里回收并生产的东西,没有高速的自走能力,却有莫大的破坏力。

立て続けの命中弾を受けたクレムニクは、即座に活動を再開した。

kreml受到接连的命中弹,即刻再次开始了活动。

破損した部位を切除、残存部位に喪失箇所の機能を担わせる形で……つまり脚部を切り離して、両腕で地面を這うにも似た発想で、移動力を回復する。

它以切除损坏的部位,让残存部位担任丧失部位机能的形式……也就是以类似切除脚部,靠双臂在地面爬的方案,恢复了行动能力。

再起動したクレムニクは、包囲陣に突撃を敢行。

再次启动的kreml,毅然冲向包围阵。

地べたを逃げ惑う兵隊を踏み潰しながら、敵性集団識別のため高出力観測波を周辺一帯に放射した。

它一边碾碎落荒而逃的军队,一边向周围发射了高强度观测波,来识别敌性集团。

敵個体群の関係性を観測·集積·解析することで、統計的に関連付けることが可能だ。

它能够通过观测.积累.解析敌个体群,以统计之法进行关联。

たとえば「同じ軍服を着ている」「装備が同一である」「構成物質、組成、運用が同質である」「後方からの支援を受けている」「同じ文化圏に属している」「遺伝的に近しい集団である」などは統計に出やすくなる。

比如“穿着同样的军服”“装备相同”“构成物质.组成.运用为同质““接受着来自后方的支援”“属于同一文化圈”“处于遗传因子相近的集团”,这些事项,会很容易统计出来。

このようにして、たとえば攻撃を仕掛けてきた集団の所属母体を判別することもできるようになる。

然后就能做到一些事,例如判断出施加攻击的集团所属的母体。

あとは受けた攻撃の深刻度から、どの程度まで反撃を行うかが決定される。

然后就是根据所受的攻击强度,决定反击到何种程度。

報復レベルの設定は個体ごとに異なる。

报复等级的设定,随个体而异。

石ころひとつ投げただけで、村ごと滅ぼされることもあり得た。

只是扔个石头就被它连村子一起灭,也是可能的。

クレムニクは非常に不幸なことながら、短気かつ徹底的な性格をしていた。

非常不幸,kreml秉持着极为暴躁的性格。

虐殺がはじまった。

虐杀开始了。

壊走した義勇軍の一部が街に帰還した。

部分败走的义勇军回到了镇上。

惨憺たる有様だった。

样子惨烈无比。

腕や脚が潰れた者、顔が焼けただれた者、指向性エネルギーに被曝した者。

有人手臂、脚部溃烂、有人脸被烧烂、有人被指向性能量照射过。

診療所のベッドが足りるはずもなく、多くが公園にそのまま転がされた。

医疗所的床位哪里会够,大多数人就直接躺在了公园。

獣のようなうめき声がここそこであがる。

野兽般的呻吟声,在四处响起。

ろくな手当も受けられないまま、数分にひとりの割合で死んでいく。

他们得不到有效的治疗,每过几分钟就死去一个。

風光明媚な市民公園が、地獄のような有様だ。

风光明媚的市民公园,处于地狱般的景象。

「ああ、なんという……」

“啊啊,怎么会这样……”

想定できたケースだった。

这场面我设想过。

もっと死に物狂いで動くべきだった。

之前该更卖力地行动的。

クレムニクは、想像していたよりずっと攻撃的な個体だったのだ。

kreml是个比想象中还要有攻击性的个体。

フィリアの言葉を信じるなら、ああしたマシンは兵士の共通点を分析しつつ、拠点となっている街の存在まで洗い出し、仕掛けてくる。

依菲莉娅所言,那种机器会分析士兵的共同点,并提取到成为据点的镇子的存在,然后攻过来。

出陣したはずの息子も生きてはいまい。

出阵的儿子,也死了吧。

渓谷街は皆で作った街だ。

溪谷镇是大家创造的镇子。

私たちの人生における、全ての良い記憶がこの地に染みている。

我们人生中的一切美好记忆,都刻在了这片土地上。

「すまない、みんな」

”对不起,大家“

破壊は免れまい。

破坏是不可避免的。

だがせめて、次世代には繫がなければならない。

但至少,不能绝后。

私は再び議会に足を向けた。

我再次前往了议会。

紛糾しているであろう会議の席で、忘れ去られた老人の提案が通るだろうか。

在可能一片混乱的会议上,被忘却的老人的提案会通过吗。

いや、通さねばならない。

不,我必须让它通过。

でなければ、アイラたちに申し訳が立たなくなる。

不然,我将无颜面对艾拉她们。


半日後——

半天后——

市民の一斉避難が開始された。

市民的集体避难开始了。

残された予備兵は、クレムニク対策ではなく避難誘導にまわされた。

剩下的预备兵,被调到了避难引导上,而非kreml对策。

「レフさん、ご注文の単発式ライフルです」

“雷夫先生,这是您要的单发式来福枪。”

兵士のひとりが、真新しい装備を差し出す。

士兵中的一人,递出崭新的装备。

礼を告げて受け取る。

我道谢后将其接过。

「ですがこんな銃一丁では、どうにもならないのでは?」

”可是,就凭这么一把枪,做不了什么吧?“

「護身用だよ。お守りみたいなものさ。使うことはないだろうがね」

”这是用来护身的。相当于护身符吧。估计不会用上。“

私が議会に乗り込んだ時、そこではのんきにも戦後処理や、死んだ兵士の遺族補償についてふんぷんたる議論が繰り広げられていた。

我冲进议会时,那里在从容不迫地,对战后处理、战死士兵的遗属补助,展开热烈的讨论。

議員たちは、戦力が壊滅しただけで事が済んだと考えていたのだ。

议员们还以为,只要战力崩溃了就没事了。

直訴する言葉は、当然老人のたわごとと一蹴されそうになったわけだが、私は強引な手段に訴えた。

直诉的话语,自然是要被当作老人的胡话回绝了,好在我借助了强硬手段。

その場で、刺激が強すぎるとして軍事機密化されていた、古代の動画記録を視聴させたのだ。

我当场给他们播放了因为太刺激而被当作军事机密的,旧时代视频记录。

それはシンギュラリティマシンが敵対勢力を蹂躪する実例の数々だった。フィリアから提供された他、基地内データべースから回収されたものもある。

那是多起奇点机器蹂虐敌对势力的实例。除了菲莉娅提供的,还有从基地内回收的。

議員たちは蒼白になった。

议员们面色苍白起来。

それでもなお信じぬ頑固者もいたが、会議の途中でクレムニクが渓谷街に接近しているという報が入ると、空気は一変した。

可还是有顽固者不信,然而在会议中途收到了kreml正在接近溪谷镇的报告,气氛随即突变。

私は彼らに告げた。

我告诉他们。

渓谷街と基地は、現在距離的には遠く隔てられている。

溪谷镇和基地,现在距离相隔甚远。

加えて牧歌的な街と軍事基地遺跡の二点では、関連づけもされにくい。統計的に人間の集落というものは、基地遺跡からははじまらないものだからだ。

况且,以恬静的小镇和军事基地遗迹这俩点来说,很难被进行关联。因为人类部落这种东西,据统计,是不起始于基地遗迹的。

基地は殲滅を免れる可能性が高いことを説明した。

说明基地很可能免于歼灭。

そこからは話は迅速に進んだ。

接下来事情有了迅速进展。

私は多少の臨時権限を認められ、それを行使して軍用ライフルを一丁要求した。この兵士が持ってきたのがそのライフルである。

我获得了一些临时权限,便用其要了一把军用来福枪。这名士兵拿来的枪就是。

22時間後、全市民の避難が完了した。

22小时后,全体市民的避难完成了。

少数の偵察要員が監視塔に配属された以外は、街には私がひとり残るだけとなった。

除了有少数侦察要员配置在监视塔之外,镇上就只剩我一个人了。

これが策だった。

这就是策略。

やってきたクレムニクに一発でも銃撃を当てれば、自分にヘイ卜を向けることができるだろう。

只要让前来的kreml吃我一发枪击,就能把矛头转移到自己身上吧。

機械は街に残るたったひとりの老人に攻撃を行い、他に武装した民間人を見つけられず、高確率で報復プロセスを完了させるだろう。

机器对残留在镇子上的孤身老人进行攻击,没能发现其他武装平民,很大概率会结束报复程序。

物的被害は出るだろうが、人々は救われるはずだ。

可能会产生物资损害,但人们应该会得救。

私自身が死んでしまうことがこの作戦の欠点だが、向こうで仲間たちに再会した時、情けない報告をするよりはましだ。

我会死是这场作战的缺点,但比起在那边再见伙伴们时,给出丢人的报告,这还算好的了。

街を一望できる高台で、私はクレムニクの到着を待った。

我在能够一览镇子的高台上,等待kreml的到来。

襲来を待つうち、夜が明けた。

等待它袭来的期间,天亮了。

知らずに寝こけてしまった私は、不意に予感のようなものを感じて目を覚ました。

在不知不觉中睡着的我,突然有种预感,于是醒了过来。

すぐ背後に、懐かしい気配があった。

正背后,有股怀念的气息。


「レフ」

“雷夫”

私は呻いた。

我楞了一下。

ゆっくりと振り返る。

然后慢慢回头。

そこに、いた。

就在那里。

記憶と寸分違わぬ姿の彼女が。

模样与记忆分毫不差的她。

私は自分が老人であることすら忘れた。

我甚至忘记了自己是个老人。

まるであの時代に戻ったかのようだった。

就仿佛回到了那个时代。

心細さと憧れのあいまった奇妙で浮ついた感情が、数十年ぶりに老体を痒れさせていた。

心虚与憧憬相融的奇妙而又躁动的感情,时隔数年再次触动着我老年的身体。

「……良かった。最後にあなたに会いたいと思っていた……」

“太好了。我一直想在最后见到你。”

フィリアが凍り付いたような目で私を見下ろしていた。

菲莉娅用冰冷的目光,低头看着我。

これほどまでに無機的な顔を、はじめて目にした。

我第一次见到她这么冷漠的脸庞。

「未熟者!」

“天真!”

腹の底からの一喝が、私を打った。

源自心底的一声呵斥,冲击到了我。

「自己犠牲の授業なんて、私は一度もしてないよ!」

“我什么时候教你牺牲自己了!”

私の策などとうにお見通しなのだとわかった。

我明白,我的策略,她早已看穿了。

「だけど……他に手がないんだ」

“但是……没有其他办法了”

「まだ時間には猶予がある。模索する時間くらいはあったはずだよ」

”时间还很充足。应该有空摸索才对。“

「……そうかも知れないが、私はもう充分に生きた。老いぼれには……生き足搔く理由が必要なんだ」

“……或许吧。但我已经活够了,老东西……是需要赖活的理由的。”

「逆だよ。そんな歳になってまで、幼稚な結論を出した。……未熟者の証拠だよ」

“恰恰相反。你都这个年纪了,还得出了幼稚的结论。……这是天真的证明、”

「それは、あなたのような存在だから言えることだ!」

”你这样的存在才说得出这种话!“

フィリアの強い眼光が、かすかに揺らいだ。

菲莉娅坚毅的目光,产生了些许动摇。

「……私はね、たとえ誰かを助けるためであっても、安易に自分を犠牲にして欲しくないの」

”……就算是为了帮助他人,我也不希望你随意牺牲自己“

いくらか感情を押さえ込みつつ、彼女は語りはじめた。

她压抑着些许感情,开始说道。

「君たちに教えた知識と技術なら、命を使わずとも人を守れるはずなんだ」

”用我教给你们的知识与技术,不用拼命应该也能守护别人“

「私の時代ならそれができたと思う。でも、もう私は過去の人間になってしまった。彼らの選択がいかに愚かなものであったとしても、それを止めることは難しかったよ」

“在我那个时代应该可以。但是,我已经是过去之人了,不管他们的选择多么愚蠢,我都很难阻止啊。”

だから、体を張って行動するしかなかった。

所以,我只能挺身而出。

「間違ってるよ、レフ」

“你错了,雷夫”

「私も教えを次世代に残そうとした。だが……うまくはできなかった。子供たちには叶う限りの教育をしたつもりだが……反発を招いてしまったようでね」

“我也想把教诲留给下一辈。但是……难以顺利。我给孩子们做了尽力的教育……可似乎招来了反感”

フィリアは口をつぐむ。

菲莉娅闭口不言。

彼女ですら、最後まで救世主でいてくれないことを無責任だと指弾されたのだ。

哪怕是她,都被人以好人不做到底,指责说是不负责任。

「これは……こういうことは、本質的に難しいことなんだ。違う世代のことに干渉するということは。それができるのは、子供の間だけなんだ、きっと」

“……这种事,本质上是很难的。我指干涉其他辈的事。肯定只有在小时候才做得到。

フィリアは黙っていた。

菲莉娅沉默着。

「あなたが誰から教えを受けたかは知らない。けど、あなたの時もきっとそうだったはずだ。すれ違いがあったはずだ。たとえ食い違ってしまっても、子が大人になったなら、もう見守るしかないんだ。今の世代の事は、今の世代が決める。それを覆す権利は老人にはない。だから、こんな手段しかとれなかった。私がもっと有能なら良かったが」

“我不知道你是谁教的。但是,你那时候肯定也是一个样。肯定也有矛盾。等孩子长大了,就算有分歧,也只能守望了。这一辈的事由这一辈解决。老人无权改变。所以,我只能采取这样的手段。要是我更有能耐就好了。“

「……レフは有能だよ。確かに、そうかもね」

“……雷夫很有能耐的。或许,确实如你所说吧”

フィリアは表情を和らげて、高台からの風景に目を向けた。

菲莉娅松缓表情,看向了高台下的风景。

景色を見ているようで、遠い過去を眺めているようでもあった。

像是在看景色,也像是在望遥远的过去。

そこには彼女に教えた何者かがいるのだろうか。

那里是有着教导她的人吗。

それにしても、本当に変わっていない。

话说,她真的没有变。

時を止めていようが、魔法だろうが、あるいは噂されていたようなアンドロイドであろうが、そんなことはどうでも良いことだ。

是停止了时间又怎样,是魔法又怎样,是传闻中的仿生人又怎样,那种事根本无所谓。

最後にもう一度会えた。

最后又见了一面。

それだけで充分である。

这便足矣。

「私が最後のひとりとなったよ、フィリア。皆を代表して、礼を言わせてもらう」

“我已经是仅剩之人了,菲莉娅。就让我代表大家,对你说声谢谢吧”

「……どういたしまして」

“……不用谢“

顔をこちらに向けた時には、冷静で穏やかなあのフィリアだった。

把脸转过来的时候,她是冷静沉稳的那个她。

話したいことは山ほどあった。

我想说的话很多。

だが本人を前にして、それだけで心が充足してしまっていた。

然而本人在面前,我就心满意足了。

「こんな野晒しで申し訳ないが、お茶でもご馳走しよう」

”就这么在外面晒着不太好啊,来点茶什么的吧“

コンロに火をつけようとしたところで、

正当我要给炉灶生火的时候,

「何言ってるの。そんなことしてる暇はないよ。はやくクレムニクの所に行かなきゃ」

“说什么呢。现在可没空干这个。得赶紧去kreml那里”

驚いてフィリアを見上げる。

我惊讶地抬头望菲莉娅。

「状況は把握してる。最悪に近いケースだけど、まだ間に合うよ」

“情况我了解了。局面虽然非常糟糕,但还不是无可挽回。“

「だが……すでに戦闘行為は行われてしまっているし……」

”可是……战斗行为已经发生了……“

「大丈夫。手はある。ないのは時間だけ。だからレフ、最短ルー卜で案内して。0から索敵している暇も惜しいから」

”不用担心。办法我有。没有的只是时间。所以雷夫,你用最短的路线带我过去。

そうだった。

果然。

彼女はいつも、街の危機には必ず戻ってくれた。

镇子危急时,她往往必定回来。

離れてはいても、ずっとその庇護下に自分たちはいたのだ。

就算分离了,我们也一直在她的庇护下。

不幸な私たちに、安らぎを与えてくれていた。

她给了不幸的我们以安心。

目尻から、アイラが世を去って以来の、熱いものが零れた。

眼角落下了艾拉去世以后的热泪。

彼女の手助けができるというなら、生き恥をさらすくらいはどうということもなかった。

既然能帮她,出丑又怎样。

私が先導し、そのあとにフィリアと、見かけるたびに少しずつ大型化しているVerが続いた。なぜ大型化しているのだろう。道中の会話でそう疑問を口にしたら、「成長期だから」という冗談めいた説明をされた。

我走在前,后面跟着菲莉娅,和每次看到都变大了一点点的Ver。为什么变大了呢。在途中的交谈中,我这么一问,得到了“因为在成长期”这一像是玩笑的解释。

現地までの道のりは長くはなかった。

去现场的路并不长。

軍が作った道を活用し、夜が明ける頃には現地に入ることができた。

我们运用军队开辟的道路,在天亮时,成功进入了现场。

そこにはまだ残存部隊が留まっており、予想外にもまだ軍事的秩序を維持していた。

那里还有残存部队,甚至还维持着军队秩序。

「親父!なぜここに!?」

“父亲!您怎么来这了!?"

残存部隊を率いるのは、生きていた息子だった。

率领残存部队的,是活着的儿子。

「まさか、助けに来たなどと言うまいな」

”您不会是要说,您是来帮忙的吧“

「私はただ彼女を連れてきただけだよ」

”我只是带她来的“

息子はフィリアを一瞥した。

儿子瞥了一眼菲莉娅。

「……運び屋か。若いな。志願兵ということでもなさそうだが」

”搬运工吗。真年轻。看起来也不是志愿兵“

「もしかして、最後の特攻をかけるつもり?」

”莫不是要进行最后的特攻?“

正解を言い当てられて、息子は苦い顔をする。

儿子被说中了,一脸不悦。

「勝算があるなら止めないけど、その火力じゃ無理だよ」

”你要是有胜算我不拦着你,但凭你这点火力是不可能的“

「流しの運び屋風情に何がわかる!」

”你一个串街的搬运工懂什么!“

「総兵力はたったの69人。でも無駄死させるには多すぎない?」

“全部兵力才69人。但用来送死,就太多了吧?“

「なぜそれを」

”你怎么知道“

正確な数の指摘に、息子はたじろぐ。

听到她指出了正确数量,儿子心虚了。

「索敵」

“索敌”

自分の端末をひらひらと振った。

她摇了摇自己的终端。

「腕はあるようだが、まさかあんたらじゃ無理だ自分がかわるとでも言うつもりじゃあるまいな」

“好像有点本事,可你该不会想说“你们上不行,自己来接手”吧。

「あんたらじゃ無理だ私がかわる」

“你们上不行,我来接手”

「馬鹿にしているのか!」

”你是在看不起人吗!“

「自分で振ったくせに……」

“明明是你自找的……”

「すまない、息子は冗談を言うのも言われるのも苦手なたちで……」

“对不起,儿子他不喜欢开玩笑,也不喜欢被开玩笑……”

「やめろ!」

”住口!”

「それじゃあ先行偵察に志願しようか。索敵は得意だよ」

“那么,我自愿去先行侦察吧。索敌我很擅长”

息子は鼻で笑った。

儿子嗤笑了。

「これは時間稼ぎの戦闘だ。偵察の必要すらない」

”这是场争取时间的战斗。没有侦察的必要“

「私にはクレムニクを止める手立てがあると言っても?」

”即使我说我有停止kreml的办法?“

「何!?どのような手段でだ?」

”什么!?用什么样的手段?“

「簡単に説明するけど、マシンに命令できるアクセスコードを持ってる。それを使って報復プロセスをキャンセルする」

”简单来说,我拥有能够命令机器的访问码。我要用它停止报复程序“

「本当か?ならそれをこちらに渡してもらおう。タダとは言わん。高額報酬を約束する」

”真的吗?那请你把它交给我们吧。我不会叫你白给。保证有高额报酬“

「無理。私しか使えない」

”不行。只有我能使用“

「……そもそも、その話は事実なのか?」

”……再说了,你说的是真的吗?“

「嘘をつくメリットは私にもレフにもない。酔狂で命は賭けないよ」

”说谎对我和雷夫没有好处。我们不会因为好奇就赌上性命的“

男は考え込む。 

男子陷入思考。

話を聞いていた部下たちも、周囲ですがるような目を向けていた。

听着谈话的部下们,也在周围投来依赖的眼神。

彼らとて、無駄死にしたいわけではないのだ。

他们心里,并不想送死。

「……いいだろう。だが私たちも同道させてもらう」

”……好吧。但是要让我们也一起去。“

「少数ならいいよ」

”不多的话可以“

息子はうなずき、部下に数名選別するよう指示を出した。

儿子点了下头,然后指示部下挑选几名。

「親父、私の家族は……いや、市民の避難は進んでいるか?」

”父亲,我的家人……不,市民的避难在进行吗?“

「すでに完了している」

”已经完成了“

「本当か?」

”真的吗?“

驚きに目を見開く。市民全員の避難はそう簡単ではないと考えていたのだ。

他惊讶地睁大眼。是觉得市民全体的避难,没那么简单。

「議会の連中なら説得した。封印されていた基地機能も独断で全て回復させてある。もし機械が街に辿り着いても、市民は生き延びるだろう」

“议会的人我已经说服了。被封印的基地机能,也因为我一人的决断,全部恢复了。就算机器到了镇上,市民也能活下来吧”

「……ふん、平時なら軍法会議ものだな。あんたらの世代は皆そうだ。お袋すらも。気持ち悪いほど機械に強く、人を出し抜く達人ばかりだったな。結局、あの街は今でもあんたらの手のひらの上なんだ」

“……哼,换作平时就得开军事会议了。你们那一辈全是这样。连母亲都是。全是出奇地擅长机器,超脱常人的高手。到头来,那条镇子现在还是在你们的掌握之中。

「救い手に鍛えられたからな。だが安心しろ。明日からはおまえたちの時代だ」

"因为我受过救星的锤炼啊。不过你安心吧。从明天起,就是你们的时代了“

「救い手か……そんな腕利きが、今ここにいてくれたらな」

“救星啊……那种能人,现在在这里就好了。”

フィリアはニコニコとしていた。

菲莉娅在嘻嘻笑。

選ばれた数名の兵士が、3人の前に整列する。

被选中的几名士兵,排列在三人面前。

「よし、出発しよう。そういえば君の名を聞いてなかった」

“好了,出发吧。对了,我还没问你的名字”

「運び屋のフィ……あ一と……ピロシキです」

“搬运工菲……然后就是……皮罗什基”

「風変わりな名だな。まあいい。あんたらの提案に賭けよう。悔しいが、我々より策はありそうだからな」

”好特别的名字啊。算了。就为你们的提案赌一把吧。谁叫你们似乎比我们有谋略呢。真不甘心“

残った部下に撤退を命じると、総勢8人の小部隊は奥地に向けて進んだ。

命令剩余的部下撤退后,总共8人的小部队向着深处前进了。

進軍は長くはかからなかった。

行进没有花费多长时间。

「すぐ目の前にいる。接触まで5分くらいかな」

“就在我们面前。距离接触估计还有5分钟左右”

フィリアがまだ気配もしない段階から、巨大機械の存在を警告した。

菲莉亚在动静都还没有的阶段,就告诫了巨大机器的存在。

「私はコードを読み取らせるため先頭に立つけど……くれぐれも発砲はしないでね」

我要输入代码所以站在前头……你们可千万别开炮哦“

一行は緊張に身を強ばらせる。

一行人紧张得僵住了。

「森の切れ目。あそこで接触しようかな。皆さんは隠れてて」

“森林的空地。就在那儿接触吧。大家躲起来”

万一を想定して、兵士たちは後方に分散して潜んだ。

考虑到意外情况,士兵们分散潜伏在了后方,以防受到攻击时全灭。

攻撃を受けた際、全滅を防げるように。気休め程度の対処だが……。

这虽然是应付的对策……

フィリアが広場に立つ。

菲莉娅站在广场上。

無限のような数分が過ぎた。

漫长的几分钟过去了。

やがて木々を薙ぎ払いながら、巨大機械が姿を現した。

不久,巨大机器拨开树群现身了。

胴体側面から生えたクレーンを両腕のように使い、這い進んできた。

它将从躯干侧面长出来的吊车,像双臂一样使用,爬了过来。

下半身を切り捨て、露出した内部構造をむき出しにしたまま迫る姿は、下半身を失った獣のようなおぞましさがあった。

切除下半身,不掩暴露的内部构造逼近的样子,有种失去下半身野兽的那种恐怖感。

恐怖に耐えかねた兵士の誰かが絶叫した。

某个难以忍受恐惧的士兵,发出了喊叫。

そして発砲音。

然后响起了开炮声。

フィリアがぎよっとした顔をする。

菲莉娅露出紧张的表情。

恐怖に屈した兵士の放った弾丸は、クレムニクに命中したのだろう。

屈服于恐惧的士兵所发射的子弹,恐怕打中了kreml。

全身から突き出た火器が、後方の緑濃い森に向けられた。再び、銃声が響いた。

从全身上下伸出的火器,对准了后放的绿林。枪声,再次响起。

それは私の持つ銃から発せられた。

那是我拿的枪发射的。

いざという時、自分に注意を向けられるよう、ひとりだけ大きく回り込んで側面に潜伏していた私が撃った弾だ。

我独自绕了一大圈潜伏到侧面,以保紧急时刻能把kreml的注意力转移到自己身上。那一发子弹是我打出来的。

息子の顔を見た。

我看向了儿子的脸。

呆けたような顔をしていた。

他一脸愕然。

私がこんなことをするとは、思っていなかったのだろう。

我会做这种事,是他没想到的吧。

「親父!」

“父亲!”

最後の最後になって父親にかばわれた男が、恥も外聞もなく叫んだ。

到最后的最后被父亲保护的男人,不顾体面地大喊道。

フィリアが動いた。

菲莉娅动了。

動いたなどというものではなかった。

那不叫动了。

消えた。

而是消失了。

装備の力を借りた、瞬間的な筋力強化によるものだ。瞬間移動めいた加速で地を駆け、私とクレムニクの間に飛び込む。

这是凭借装备之力实现的瞬间性筋力强化所带来的。她用瞬移般的加速,在地面飞驰,跳进了我和kreml之间。

なぜかはわからない。

不知道为什么。

シンギュラリティマシンの攻撃挙動が、フィリアを前に解除された。

奇点机器的攻击举动,面对菲莉娅,解除了。

だが、一瞬遅かった。

但是,慢了一瞬。

機関砲は短時間のみ発射されていた。

机关炮发射了一小会儿。

フィリアは、何らかの装備を使用した、ように見えた。

菲莉娅她看起来,像是用了什么装备。

彼女の扱う高度テクノロジーの一部は、私ですら理解不能だ。

她所使用的高端技术有一部分,哪怕是我也无法理解。

見えない障壁くらいのものを保有していたとしても、不思議ではなかった。

就算持有看不见的墙壁,也并非不可思议。

フィリアの前面に、空間的な揺らぎが生じた。

菲莉娅的前面,产生了空间扭曲。

銃撃がそこに吸い込まれた。

枪击被吸进了那里。

数秒後……本来なら機関砲で引き裂かれていたはずの老体が、まだ生存していることを知った。

几秒后……我才知道,本应被机关炮打得四分五裂的老人,依然活着。

私はまだ生きていた。

我还活着。

フィリアの方に目をやる。

我看向菲莉娅那边。

「……失敗。ちょっとラグあるなあこれ」

“……遭了。这玩意原来有些延迟啊”

肘から先をもぎ取られた彼女が、痛がるでもなくつぶやいた。

胳膊肘往前部分被卸掉的她,不痛不痒地嘀咕道。

「とりあえず君は一時待機だ」

”总之你先待机一会“

クレムニクは主機関から火を落とし、頭を垂れた。

kreml从主机关熄火,垂下了头。

フィリアの命令を聞いているようにしか見えなかった。

看起来只像是听了菲莉娅的命令。

彼女の足下に、Verが心配そうにすり寄った。

Ver担心地靠近她身边。

兵士たちがおっかなびっくり森から出てくる。

士兵们战战兢兢地从森林里出来。

「か、彼女は……その姿は……!?」

“她、她……这个样子……!?”

全員がフィリアの姿を見た。

全员看向了菲莉娅的样子。

機関砲でもぎ取られた腕。人間ならショック死や失血死もありえる重傷だが、妙に出血が少ない。

她的手臂被机关炮卸掉了。这等重伤换做人类很可能休克而死、失血而死,然而她出血莫名地少。

だが何より違和感を与えるのは、彼女が苦痛の声ひとつあげないことだ。

然而最能给人违和感的,是她毫无疼痛声。

全員の視線が同時に顔に向かう。

所有人的视线同时看向脸部。

それを目にして、全員が同時に息を呑んだ。

看到那个,全员同时倒吸了一口气。

未知のテクノロシーをもってしても砲弾を完全には防ぎきれなかったのだろう。

可能是因为即使用了未知的技术,也未能完全防住炮弹。

片腕と合わせて顔の一部がえぐり取られ、内部構造が露出していた。

脸的一部分和一只手一样被卸掉了,内部构造暴露了出来。

明らかに人間とはまったく異なる内部構造だ。

那明显与人类截然不同。

「機械、なのか?」

“你是、机器吗?”

「まさか。ただの義体だよ、司令官さん」

”怎么可能。只是义体啦。司令官先生“

「いや……違うぞ……そんな義体など存在するはずがない。頭をすげ替えることなど、不可能のはずだ!」

“不……不对……这种义体,怎么可能存在。把头替换掉这种事,理应是不可能的!”

兵士たちが全員、無意識に銃を握りしめていた。

士兵们全部下意识地握紧了枪。

「……アンドロイド、なのか?」

”……你是、仿生人吗?“

「義体だって。他は生身だよ」

“都说了是义体。其他部分是肉身”

「人間そのものだ……信じられん」

“太像人类了……难以置信”

息子は手にした銃をきつく握りしめた。混乱しているようでもあった。

儿子紧紧握住了手上的枪。像是在混乱。

「アンドロイドが人を救うとは考えられん……」

“仿生人会救人这种事,简直无法想象……”

周囲に緊迫した空気が漂うのがわかった。

我明白,周围弥漫着紧张的气氛。

渓谷街の住人にとって、機械とは脅威と見なすべき存在だ。

对溪谷镇的居住者来说,机械是应视为威胁的存在。

人間にまぎれて活動できる機械——アンドロイドが存在するとしたら。

若是存在可以混入人类进行活动的机器——仿生人的话。

それは人々にとって恐怖ですらあるのだった。

这对人们来说甚至是恐怖的。

ごまかすことなど不可能だった。

要蒙混过去是不可能的。

彼女を擁護するいかなる言葉も、今のこの恐怖と緊張を解きほぐすことはできない。常々フィリアが慎重に行動しなければならなかった理由が、まさにこの空気感なのだ。

拥护她的各种话,都不能缓解现在的这份恐惧与紧张。菲莉娅必须时常慎重行动的理由,正是这股氛围感。

最悪の事態に発展しかねない。

事态很容易发展到最糟。

私は迷った。

我陷入了迷茫。

この状況を収めるために、できることは何か。

要缓和这个状况,我能做什么。

フィリアと目が合った。

我和菲莉娅对上了眼。

彼女が状況を理解できていないはずはない。だというのに——

她应该理解状况。可是——

笑っていた。

她在笑。

まるで、私に対して何かを伝え残すような、そんな笑みだった。

她的笑,仿佛代表着对我还未传达完什么。

フィリアはこういった場面で判断を誤ることはない。

菲莉娅不会在这种场面做错判断。

兵士たちとの一触即発を解消するための行動を、彼女はとるはずだった。

她应该会采取消除士兵们的紧张的行动。

それは何か。ひとつしかない。

而那是什么。当然只有一个。

……皆が疑念に縛られているうちに、この場を去ること。

……趁大家被疑念所困,离开这里。

そう悟った途端、押さえつけていた感情が溢れ出てきた。

意识到这点的瞬间,我压制的情绪就溢出来了。

「フィリア!私は……ずっとあなたを想ってきた!」

“菲莉娅!我……一直思念着你!”

たとえ彼女がいつかまたこの地を訪れても、私はもう生きてはいない。

就算她将来会再来访这里,而我已不在人世。

これが最後なのだった。

这就是终局。

「私は……僕はずっとあなたを見ていた!ずっとだ!」

“我……我一直在乎着你!一直!”

この時、私は老人ではなく、あの時の少年へと回帰していた。

此时我不再是老人,而是变回了当时的少年。

フィリアは微笑を浮かべてそれらの言葉を受け止めてくれた。

菲莉娅露出微笑,听进了这些话。

彼女もまた、これが最後なのだと悟っているのかも知れなかった。

她或许也明白,这就是终局。

「だけどあなたは、段々と僕らの前に姿を見せてくれなくなった。つれない態度を取られたと思い込んで、ただただ悲しかった!本当は聞きたいことがたくさんあったんだ!どんな旅をしてきたのか聞きたかった!あなたの全てを知りたかった!きっとみんなも同じ気持ちだった……だけど、あなたの気遣いがわかったから……我慢した……」

“可是你逐渐消失在我们面前了。我以为被疏远了,所以充满了悲伤!其实我想问的有很多啊!我想问你经历过什么样的旅行啊!我想知道你的一切啊!大家肯定也是这样想的……但是,我明白你的良苦用心……所以我憋在了心里……”

厳しい環境下で他者からの愛を享受したことのない子供だった我々は、殊更に愛情を欲していたことだろう。想像に容易い。

我们身为处在严酷环境下未曾受过他人之爱的孩子,想必特别渴望爱情。这不难想象。

自分に依存してしまわないよう、彼女は距離を置いてくれたのだ。それはわかる。

为保自己不被依赖,她保持了距离。这我明白。

だけど、そんなものは全て理屈に過ぎない。

但是,那些都不过是借口。

押し殺してきた感情に嘘はつけない。

一直以来压抑的情绪,不会说谎。

それでもその刺々しい感情をそのまま言葉にはできなかった。

但我无法就这样,将这尖锐的情绪表达出来。

彼女の優しさを無下にすることなどできるはずない。

我不可能不念及她的温柔。

「でももういいんだ。あなたは自分の与えられる、一番良いものを僕らにくれたから。それが本当にわかったから。僕は最高の気分なんだ!ありがとうフィリア!」

“但是已经没关系了。因为你把自己能给的最好的东西给了我们。因为我真的明白了这点。我现在痛快了!谢谢你,菲莉娅!“

本当は永遠に付いていきたかった。Verのように。

其实我想永远陪着她走下去。像Ver一样。

共に幾山を越え、共に火を囲い、飯を食い、語らい、笑い、遊び、眠り、次の場所を目指して歩き続ける。

共同翻山越岭,共同围火、吃饭、交谈、欢笑、嬉戏、入眠、向下个地点走走不停。

あまりにも魅力的で……到底無理なことだった。

这富有魅力……但终究是不可能的。

自分が人間であることが憎くて、悔しくなる。

我开始悔恨自己是个人类。

だが……人間だったからこそ、こうして彼女と出会えたのだろう。

但是……正因我是人类,所以才能这般与她相遇吧。

だからありったけの気持ちを込めて、叫んだ。

于是我倾注所有感情,喊道。

「ありがとうフィリア!!」

”谢谢你,菲莉娅!“

頰が濡れていた。声も震えている。

脸颊湿润着。声音颤抖着。

それでも叫んだ。

可我仍喊道。

「ずっと僕らを導いてくれてありがとう……救ってくれて、助けてくれてありがとう!あなたのこれからの旅に幸あらんことを!!」

“谢谢你一直引导我们……谢谢你一直拯救我们,帮助我们!愿你以后的旅途伴随幸福!”

「こちらこそ、ありがとう」

“我才要谢谢你”

兵士たちがあっけにとられる中、彼女は笑った。

在士兵们的错愕中,她笑了。

それは今まで見た中で最高の笑顔だった。

太陽のように強く輝いていた。

像太阳一样,熠熠生辉。

それを見られただけで、最高の人生だと思えた。

人生能看到这个,便是巅峰吧。

彼女は最後まで私を導く光そのものだった。

她直到最后,都是引导我的光。

「最後の日までどうか安らかに、レフ」

”请安度晚年吧,雷夫“

フィリアとVerは森の奧に向かって歩きだした。

菲莉娅和Ver,向森林深处迈出了步伐。

クレムニクが低い音を立てて再起動し、そのあとに忠犬のように従った。

kreml发出低沉的声音再次启动,之后像忠犬一样,跟在了她们身后。

兵士たちが叫びをあげて、散り散りに逃げ出す。

士兵们发出叫声,四处奔逃起来。

私はその場に残った。

我留在了原地。

息子が駆け寄ってきて何かをわめいたが、耳に入ってこなかった。

儿子跑过来喊了什么,但我没听进去。

フィリアの背中を見送った。

我目送菲莉娅的背影。

いつまでもいつまでも見送った。

一直、一直目送。

「さよなら、フィリア」

“永别了,菲莉娅”

少女と巨大機械の姿が樹海の闇に消え、振動が感じられなくなるまで、長い間その場に立っていた。

我久久站在原地,直到少女和巨大机器的身影消失在树影中,感觉不到振动为止。



*  *  *



さらに時は流れた。

时间继续流逝。

歴史は半永久的に止まることはない。

历史不会暂停。

いつまでも続いていく。これまでのように。

它会一直持续下去。就像过往曾经一般。

だが私の時計は、もうそろそろ止まる頃合いだ。

但我的刻针,已经要到了停止的时机。

彼女のその後について、知る者はいない。

她之后的事,无人知晓。

だが彼女自身が消えたわけじゃない。

可这并不代表,她消失了。

別の時代、別の土地で、新たな物語を紡いでいくことだろう。

她会在别的时代,别的土地,编写新的故事吧。

関わった者に、鮮烈な印象を残しながら。

同时会给相关者,留下鲜明的印象。

人の命は短い。永遠には寄り添えない。

人的生命短暂。对永恒望尘莫及。

誰が慰めるのだろう。永遠を生きる彼女を。

活在永恒中的她,谁来蔚藉呢。

人類にできることはひとつきりだ。

人类能做到的事只有一件。

彼女のために、その偉業を見届ける者が都度現れることを、私は切に願う。

我由衷希望,有着为她见证那份伟业之人,如期而至。

(编剧和机设的留言)


(完)終のステラ-星之终途官方后日谈-Diary of a Faint Hope(5)的评论 (共 条)

分享到微博请遵守国家法律