欢迎光临散文网 会员登陆 & 注册

中日双语文摘:太宰治《斜阳》

2023-06-13 22:35 作者:梦回百转-  | 我要投稿

简介 《斜阳》是日本作家太宰治的中篇小说。小说以战后日本的混乱为背景,描写了落没贵族斜阳般的生活。故事通过和子的第一人称叙述和弟弟直治的日记与遗书的形式展开。主要讲的是与丈夫离婚六年的和子在伊豆山中的别墅和母亲同住,母亲又患上了肺结核。应征服役的弟弟下落不明,终于弟弟复员归来,但他生活放荡不羁还沾染上毒品。和子恋上了已婚的不良作家上原,并梦想生下上原的孩子。最后母亲病亡,弟弟直治留下遗书自杀,和子表示即使会被遗弃也要生下并抚养上原的私生子,实现道德革命。 创作背景 小说《斜阳》发表于社会混乱、价值迷离的日本战后年代。当时的日本由于战败导致一切陷入混乱,不仅仅是人们的物质生活方面,各种社会思潮也是相互泛滥,人们多年所被宣扬和培养的价值观念变得分崩离析,在一片混乱中丧失了原有的精神支柱和信仰,同时又对战后新旧势力交错的现实局面感到非常迷惘、不安和无助。正是在这样的背景下小说《斜阳》诞生了。这跟小说中所描写的社会形态有着相同的背景。当在战争时期还在鼓噪吹捧着圣战和军国主义的人在战争失败后马上改头换面宣扬起了民主和政治,可这只不过是滑稽可笑的表层改变罢了。在这一直信奉的真理一夜之间被掀下了神坛,支撑自己的信条瞬间崩塌,新的价值又在混乱的现实之中,国民也跟着迷茫无奈地顺应着社会的思潮变化。 双语文摘 1.ああ、お金が無くなるという事は、なんというおそろしい、みじめな、救いの無い地獄だろう、と生れてはじめて気がついた思いで、胸が一ぱいになり、あまり苦しくて泣きたくても泣けず、人生の厳粛とは、こんな時の感じを言うのであろうか、身動き一つ出来ない気持で、仰向に寝たまま、私は石のように凝っとしていた。 有生以来,我第一次发现,没有钱是多么可怕、悲惨而又无可救药的地狱呀。想到这里,我百感交集,因过于痛苦而欲哭不能。所谓人生的严酷,不就是指此时的感受吗?我感到身体难以动弹,只能像石头一般静静地仰躺着........ 2.ああ、何も一つも包みかくさず、はっきり書きたい。この山荘の安穏は、全部いつわりの、見せかけに過ぎないと、私はひそかに思う時さえあるのだ。これが私たち親子が神さまからいただいた短い休息の期間であったとしても、もうすでにこの平和には、何か不吉な、暗い影が忍び寄って来ているような気がしてならない。 啊,我真想毫不掩饰地将一切公之于世。有时我甚至暗自想,这山庄的安宁和惬意无一不是一一种假象和伪装。即便说这是神赐予我们母女俩的短暂休憩,但我总觉得,在这平和安宁中已经有某种不祥的暗影正步步逼近。 3。思えば、戦争なんて、つまらないものだった。 昨年は、何も無かった。 一昨年は、何も無かった。 その前のとしも、何も無かった。 思来想去,战争,实在是无聊顶透。   去年,无事发生。 前年,无事发生。 大前年,无事发生。 在那以前,无事发生。 【注:这四句是战争时期报刊上刊登的一首诗】 4.「夏の花が好きなひとは、夏に死ぬっていうけれども、本当かしら」 听说,喜欢夏花的人,会在夏天死去,这是真的吗? 5.私は電燈を消した。夏の月光が洪水のように蚊帳の中に満ちあふれた。 我关了电灯。夏天的月光就如洪水般弥漫在蚊帐里。 6.戦争。日本の戦争は、ヤケクソだ。 ヤケクソに巻き込まれて死ぬのは、いや。いっそ、ひとりで死にたいわい。 战争。日本的战争,无异于自取灭亡。 我不愿意卷进自取灭亡之中自寻死路,我只想一个人孤独地死掉。 7.僕が早熟を装って見せたら、人々は僕を、早熟だと噂した。僕が、なまけものの振りをして見せたら、人々は僕を、なまけものだと噂した。僕が小説を書けない振りをしたら、人々は僕を、書けないのだと噂した。僕が嘘つきの振りをしたら、人々は僕を、嘘つきだと噂した。僕が金持ちの振りをしたら、人々は僕を、金持ちだと噂した。僕が冷淡を装って見せたら、人々は僕を、冷淡なやつだと噂した。けれども、僕が本当に苦しくて、思わず呻いた時、人々は僕を、苦しい振りを装っていると噂した。 どうも、くいちがう。 結局、自殺するよりほか仕様がないのじゃないか。 このように苦しんでも、ただ、自殺で終るだけなのだ、と思ったら、声を放って泣いてしまった。 春の朝、二三輪の花の咲きほころびた梅の枝に朝日が当って、その枝にハイデルベルヒの若い学生が、ほっそりと縊れて死んでいたという。 我在人们面前伪装早熟,于是,人们就风传我早熟。我做出懒汉的模样,人们就风传我是懒汉。我装着写不出小说的样子,人们就风传我写不出小说。我佯装成说谎者,人们就风传我是说谎者。我伪装成有钱人,人们就风传我是有钱人。我装着很冷漠,人们就风传我是冷漠的家伙。可实际上,当我真的痛苦得发出呻吟时,人们却风传我是伪装痛苦 总是南辕北辙,格格不入。 到最后,除了自杀,还有别的出路吗? 即便如此痛苦,也只能以自杀告终想到这里, 我不禁放声痛哭。 某个春日的早晨,朝阳照射着绽放有两三朵梅花的树枝。据说,一个海德堡的年轻学生就在那树枝上自缢而死了。 8.プライドとは何だ、プライドとは。 人間は、いや、男は、おれはすぐれている、おれにはいいところがあるんだなどと思わずに、生きて行く事が出来ぬものか。 人をきらい、人にきらわれる。 ちえくらべ。 何为自尊?所谓自尊...... 一个人,不,一个男人,如果不抱着“我很出色”“我有很多优点”之类的想法,难道就活不下去吗? 讨厌别人,也被别人讨厌。 这是一场智慧的博弈。 厳粛=阿呆感 とにかくね、生きているのだからね、インチキをやっているに違いないのさ。 严肃=愚蠢 总而言之,只要活着, 就必定在干着骗人的勾当。 9.それなら、私も、私の虹を消してしまわなければなりません。けれども、私の生命をさきに消さなければ、私の胸の虹は消えそうもございません。 如果是那样,我就必须得抹去我心中的彩虹。但是,如果不事先抹去我的生命,那我心中的彩虹是不会消失的。 10.さいしょに差し上げた手紙に、私の胸にかかっている虹の事を書きましたが、その虹は螢の光みたいな、またはお星さまの光みたいな、そんなお上品な美しいものではないのです。そんな淡い遠い思いだったら、私はこんなに苦しまず、次第にあなたを忘れて行く事が出来たでしょう。私の胸の虹は、炎の橋です。胸が焼きこげるほどの思いなのです。間違ってはいない、よこしまではないと思いながらも、ふっと、私、たいへんな、大馬鹿の事をしようとしているのではないかしら、と思って、ぞっとする事もあるんです。 在我写给您的第一封信中,写到了悬挂在我心中的那道彩虹,不过,它并非像萤火虫的荧光或夜空的星光那样优雅而美丽的东西。如果是那种淡泊而悠远的思绪,我就不会如此痛苦,并能渐渐把您忘怀了吧。我心中的彩虹,乃是一道燃烧着火焰的桥。是足以烧焦我胸膛的情感。尽管我知道自已并没有错,也没做什么邪恶之事,但有时也会突然冒出这样的思虑:我是不是正在做一件非常愚蠢的事情。这想法让我毛骨悚然。我甚至经常反省,自己是不是陷入了疯狂的状态。 11.私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、あなたが消して行って下さい。 我心中的烈火是被您点燃的,所以,就请您来浇灭它吧。凭我一已之力,是怎么也熄灭不了的。 12.生れて来てよかったと、ああ、いのちを、人間を、世の中を、よろこんでみとうございます。 我希望自己可以说,活着真好,我要愉悦地感受生命、人、还有这个世界。 13.「夏の花の好きなひとは、夏に死ぬっていうから、私もことしの夏あたり死ぬのかと思っていたら、直治が帰って来たので、秋まで生きてしまった」 据说喜欢夏花的人,会在夏天死去。是因为直治回来了,所以我才活到了秋天。 14.革命を、あこがれた事も無かったし、恋さえ、知らなかった。いままで世間のおとなたちは、この革命と恋の二つを、最も愚かしく、いまわしいものとして私たちに教え、戦争の前も、戦争中も、私たちはそのとおりに思い込んでいたのだが、敗戦後、私たちは世間のおとなを信頼しなくなって、何でもあのひとたちの言う事の反対のほうに本当の生きる道があるような気がして来て、革命も恋も、実はこの世で最もよくて、おいしい事で、あまりいい事だから、おとなのひとたちは意地わるく私たちに青い葡萄だと嘘ついて教えていたのに違いないと思うようになったのだ。私は確信したい。人間は恋と革命のために生れて来たのだ。 ........我没有憧憬过革命,其至连恋爱也懵然不知。此前,世间的大人们是把革命和恋爱作为最愚蠢最忌讳的两样东西来教给我的,无论在战争前还是战争期间,我们都对此深信不疑,但战败后,我们不再相信世间的大人们,发现只有从他们所教导的反面才能找到生存之路。我们甚至觉得,革命也好,恋爱也好,实际上是这世间最美好、最绝妙的尤物。正因为它们过于美妙,所以,大人们才故意使坏地骗我们说,那是不能吃的青葡萄。我就想确信一点, 人是为了革命和恋爱才来到这个世界的。 幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、幽かに光っている砂金のようなものではなかろうか。悲しみの限りを通り過ぎて、不思議な薄明りの気持、あれが幸福感というものならば、お母さまも、それから私も、たしかにいま、幸福なのである。 所谓的幸福感,难道不是像沉没在悲哀的河底,发出幽然光线的沙金吗?穿过悲哀的极限,看见神奇黎明后的心情一如果这就是所谓的幸福感,那么,母亲,还有我,此时此刻就确确实实是幸福的。 15.これからの世の中には存在し得ないのではなかろうか。死んで行くひとは美しい。生きるという事。生き残るという事。それは、たいへん醜くて、血の匂いのする、きたならしい事のような気もする。けれども、私には、あきらめ切れないものがあるのだ。あさましくてもよい、私は生き残って、思う事をしとげるために世間と争って行こう。 走向死亡的人是美丽的。而活着,特别是活下去,却是散发着血腥味的、丑陋而肮脏的事情。不过,我仍旧对某些东西难以断念。就算是厚颜无耻也无所谓,我一定要活下去,为达成心愿而与世间抗争到底。 戦闘、開始。 いつまでも、悲しみに沈んでもおられなかった。私には、是非とも、戦いとらなければならぬものがあった。新しい倫理。いいえ、そう言っても偽善めく。恋。それだけだ。ローザが新しい経済学にたよらなければ生きておられなかったように、私はいま、恋一つにすがらなければ、生きて行けないのだ。 战斗,开始。 不能一直沉溺于悲伤之中。有些东西需要我去奋力博取。新的伦理。不,即使这么说,也仅仅是一种伪善罢了。恋爱。仅此而已。就像罗素必须依靠新的经济学才能生存一样,我现在只有仰仗着恋爱才能活下去。 16.姉さん。 だめだ。さきに行くよ。 僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。 生きていたい人だけは、生きるがよい。 人間には生きる権利があると同様に、死ぬる権利もある筈です。 僕のこんな考え方は、少しも新しいものでも何でも無く、こんな当り前の、それこそプリミチヴな事を、ひとはへんにこわがって、あからさまに口に出して言わないだけなんです。 生きて行きたいひとは、どんな事をしても、必ず強く生き抜くべきであり、それは見事で、人間の栄冠とでもいうものも、きっとその辺にあるのでしょうが、しかし、死ぬことだって、罪では無いと思うんです。 僕は、僕という草は、この世の空気と陽の中に、生きにくいんです。生きて行くのに、どこか一つ欠けているんです。足りないんです。いままで、生きて来たのも、これでも、精一ぱいだったのです。.......... 姐姐: 我已经无可挽救。我先走一步了。 我实在想不明白,自己凭什么必须得活下去呢?想活下去的人,就让他们继续活着吧。 就如同人有生存的权利,人也理应有死亡的权利。我的这种想法一点也不新鲜,毋宁说是理所当然而又最起码的事实。只是人们对此感到莫名的恐惧,不肯明目张胆地说出来而已。     想活下去的人,无论干什么都必须坚强地活下去,这的确很了不起,想必被誉为人类之荣耀的东西也就存在于其中吧,但我觉得,死亡也并非罪恶。 我,我这棵草,很难生存在这个世上的空气与阳光中。要想生存下去,总觉得欠缺了某些东西。我活到今天,已经是拼尽了全力。......... 18.人間は、みな、同じものだ。 なんという卑屈な言葉であろう。人をいやしめると同時に、みずからをもいやしめ、何のプライドも無く、あらゆる努力を放棄せしめるような言葉。........ なぜ、同じだと言うのか。優れている、と言えないのか。奴隷根性の復讐。 けれども、この言葉は、実に猥せつで、不気味で、ひとは互いにおびえ、あらゆる思想が姦せられ、努力は嘲笑せられ、幸福は否定せられ、美貌はけがされ、栄光は引きずりおろされ、所謂「世紀の不安」は、この不思議な一語からはっしていると僕は思っているんです。 イヤな言葉だと思いながら、僕もやはりこの言葉に脅迫せられ、おびえて震えて、何を仕様としてもてれくさく、絶えず不安で、ドキドキして身の置きどころが無く、いっそ酒や麻薬の目まいに依って、つかのまの落ちつきを得たくて、そうして、めちゃくちゃになりました。....... 所有的人都是一样的。 这是一句多么卑屈的话语啊。它在贬低他人的同时也贬低了自我,没有任何的自尊,让人放弃所有的努力。....... 为什么要说“人都一样”,而不能说“谁更优秀”呢?这分明是奴隶劣根性的复仇。 不过,这句话实在是又猥亵又可怕。它让人们相互畏葸,让所有的思想都遭到亵渎,让努力遭到嘲笑,让幸福遭到否定,让美貌遭到玷污,让光荣遭到剥夺。我认为,所谓“世纪的不安”都源于这句奇怪的话语。 尽管我讨厌这句话,但同时又被这句话所胁迫,并因恐惧而周身颤抖,无论干什么都羞怯难当,惴惴不安,心跳加速,找不到栖身之处。于是,索性仗着酒精和药品来换取瞬间的安宁,结果把自己搞得一塌糊涂。....... 19.けれども私たちは、古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きるつもりです。 どうか、あなたも、あなたの闘いをたたかい続けて下さいまし。 革命は、まだ、ちっとも、何も、行われていないんです。もっと、もっと、いくつもの惜しい貴い犠牲が必要のようでございます。 いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。 但我们已打定主意,要和陈腐的道德抗争到底,要像太阳一样活着。 也恳求您继续战斗下去。 革命尚未开始,还需要更多宝贵的生命做出令人扼腕叹息的牺牲。 在如今这个世界上,最美丽的莫过于牺牲者。

中日双语文摘:太宰治《斜阳》的评论 (共 条)

分享到微博请遵守国家法律