「吹响吧上低音号 叶绿特典小说 汉化+日文原版」
“你觉得爱情是什么?”
在叶月问出这个问题时,同时店铺里响起了轻柔的旋律。透过眼镜的镜片,可以看到燕的瞳孔猛的收缩。她微微皱眉,接着问出了这个问题。
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今天的星期天的下午。十分稀奇的是,今天没有吹奏部的活动。 叶月和绿来到车站附近商场的电影院,观看了一部根据少女漫画改编的浪漫电影。叶月其实更喜欢动作片,但绿坚持要叶月一起去看。
“啊,爱情真美好不是吗?小绿也想拥有一个这样美好的爱人。” 一走出影院,绿辉就陶醉地将手托着自己的脸颊。
叶月使用发卡重新固定了一下刘海。 “绿真的很喜欢恋爱和爱情之类的啊。”
“当然!爱可以拯救世界~!”
“真的吗!”
商场内的地板被擦得闪闪发亮,叶月行走时偶尔会发出“叽”的声音。 小绿突然说到:“给久美子酱送一份礼物吧,那部电影的小册子也不错。”
“"哎呀哎呀,就算把礼物给她也会吓一跳吧。不对!我得找到更好的礼物才行!今天是为了给久美子买『部长就任祝贺礼物』过来的啦!"小绿自言自语说着一些前后矛盾的话
当听说久美子被选为吹奏乐部的部长时,叶月觉得她是个非常合适的人选。久美子意外地很受人欢迎,而且与其他部分的成员关系也很好。虽然有时候会被后辈小瞧,但其他职位的成员会支持她的。"久美子的话,叶月你觉得送什么她会高兴呢?"
“如果是小绿的话会想要什么?
“一定是大号君的周边!”
“大号君的周边?”
“对啊对啊!我想久美子也会高兴的。”
两人十分开心地去了商场里的杂货铺。 是京都很有名的杂货铺,在市内也有很多家分店。 除了时尚的装潢和礼品外,店里还出售潮流商品,每次走进店里的过道,空气中都飘荡着香薰机和植物蜡烛的清爽香气。
绿突然拉住了在陈列架之间漫无目的地走来走去的叶月的手臂。 「叶月酱,看那边!」
“啊!那是…”
绿指着“乐器君系列”的周边角。 “乐器君系列”是小绿喜欢的扭蛋玩具。但是叶月也没想到有这么多款式。
``大号君!”绿激动地往那边飞扑过去。看来送给久美子的礼物就要从这些中决定了。
“都好可爱啊!啊,这个怎么样?大号君的坐垫!”
“这件也不错吧?大号君T恤!”
“大号君的袜子!”
“大号君的帽子!”
“……叶月和川岛同学,你们在做什么呢?”
在潮流的礼品店中激烈的推荐战,被一个出乎意料的声音给打断了。叶月戴着帽子向声音的来源走去。
“是燕诶!在这里遇见真的是太巧了”
站在哪里的釜屋燕,似乎有些害羞,挠了挠脸。 燕和叶月她们一样,都是吹奏部二年级学生。绿一边歪着头,一边把大号君的袜子放进了购物篮。
「燕也是来购物的吗?」
“嗯,是的。是为了庆祝妹妹考试合格来买点东西”
“我认为这个挺好的,没想到燕从购物篮里拿出来了一个白色的团扇。”
“这什么品味啊!”叶月无意中的吐槽道。 燕并没有和预想中的呆住一样,反而是一脸认真的表情。
“我想我妹妹应该没接触过这样的周边,收到后可能会意外的很开心的吧
“嗯…有道理欸!”
“叶月酱,你又跟着人走了!”
“哈!那就没道理?”
“如果这个团扇可以让小绿高兴的话就好了”
“团扇让我高兴是什么情况…”
“不如说叶月你们买了什么东西”
两人之间越跑越远的话题被燕拉了回来。 “这是给久美子的礼物噢。”叶月握着帽檐说道。
“这样说你们也在为选择什么礼物而苦恼吧,除了团扇之外还能选些什么礼物好啊…
我也不清楚选择礼物的标准是什么“
“那一定是爱!如果充满爱的话,这就是一份很好的礼物” 听到绿的这一番话,燕显得有些仓促。她嘟囔了一句“爱啊……”
“燕你觉得,爱到底是什么?”
燕有一瞬间的呆楞。 她皱了皱眉,略带胆怯的看着叶月。
“……这,这是在试探我吗?”
“不不不,不是试探啦,最近这个问题在低音组很流行”
“为,为什么会问这种问题?”
“人有时候会热衷于讨论这种哲学吧……”
听了这番话,燕好像理解了但是没理解的点了点头。绿突然举起一只手。 “绿觉得,爱就是给予!爱不是单方面的索取,而是互相之间既有付出又有回报这样的美好的关系!”
“我觉得,怎么说好呢,爱就像一种能量一样。或者说是一种力量。当你和一个爱你的人在一起时,你的力量就会越来越强。”燕出乎意料的特别认真的听着。 她双手抱胸,认真地思考着。
“我没怎么考虑过这种事情……嗯……我想知道爱是是热情吧。不知道为什么这样觉得”
“哦~真是出乎意料的回答。不过也许燕就是这样的风格?”
“嗯!不过我还是很高兴。跟你聊这种话题,感觉就像和你们的关系更亲近了”燕推了一下眼镜框,有些害羞的闪烁着目光。 就在这时,绿正兴奋着看着展览柜里的东西,发出了“啊!”的一声。
“你们觉得这个怎么样?”
绿手里拿着一个可爱包装的泡澡球——那是一种球状的沐浴剂,包装上写着有青苹果的味道。
“这个里面还包含着乐器君系列的迷你手办,这里面一定有大号君的!
“这是因为川岛同学想要的吧?”
“当然我也要买!好东西要分享给大家也是爱!” 看着认真宣告的绿,叶月和燕相视一笑。没有人比她更适合“爱”这个词了。
原作:武田绫乃

以下是日文:
「愛って何だと思う?」
葉月がその問いを口にした時、店内には柔らかな旋律が流れていた。眼鏡のレンズ越しに、 つばめの瞳が収縮したのが見える。彼女は僅かに眉を顰め、それから口を開いた。
日曜日の昼下がり。その日は珍しいことに、部活が休みだった。 葉月と緑輝は駅のショッピ ングモールに併設された映画館へ足を運び、少女漫画が原作の恋愛映画を見た。 葉月はアクショ 映画の方が良かったのだが、緑輝がどうしてもと言うので付き合うことになったのだ。
「はー、やっぱり恋愛って素敵ですねえ。緑もあんな素敵な恋人が欲しーい」 シアターを出てすぐ、緑輝はうっとりと自身の頬の横で両手を重ねた。 葉月は自身の前髪を ピンで留め直す。
「緑は本当に恋とか愛とか好きだよねぇ」
「勿論です! 愛は地球を救うんですから!」 「本当かなぁ」
モール内の床はピカピカに磨かれており、葉月が歩くと時折キュッと音が鳴った。緑輝は「久 美子ちゃんへのプレゼント、あの映画のパンフレットでも良かったかもしれないですねぇ」と頓珍漢なことを言う。
「いやいや、渡されてもビックリしちゃうでしょ。そうじゃなくて、もっと良い物を探さない と!今日は久美子の『部長就任おめでとうプレゼント」を買いに来たんだから」
久美子が吹奏楽部の部長に選ばれたと聞いた時、葉月はピッタリな人選だと思った。 久美子 は意外と人望があるし、他のパートの部員とも仲が良い。たまに後輩から舐められている時が あることだけが心配だが、それも他の役職メンバーが支えてくれるだろう。
「久美子ちゃん、何をあげたら喜んでくれますかね?」
「緑だったら何が嬉しい?」
「それはやっぱり、チューバくんグッズですよ!」
「チューバくんグッズぅ?うーん…一理あるっ!」
「ありますよね! 久美子ちゃんも喜んでくれると思うんです」
二人は意気揚々とモール内にある雑貨屋へと足を運んだ。そこは京都では有名な雑貨屋で、 市内にいくつも店舗がある。ハイセンスなインテリアやギフトグッズの他にファッショングッ ズなども扱っており、店内の通路を歩く度にアロマディフューザーやボタニカルキャンドルの 爽やかな香りが漂ってきた。
フラフラと陳列棚の間を歩いていた葉月の腕を、不意に緑輝が引っ張る。 「葉月ちゃん、あそこを見てください!」
「ハッ! あれは・・・・・・」
緑輝が指さした先にあったのは、『楽器くんシリーズ」のグッズコーナーだった。「楽器くん シリーズ』とは緑輝が気に入っているガチャポンのマスコットキャラクターなのだが、まさか
こんなにも商品展開されているとは葉月も知らなかった。
「チューバくううん!」と緑輝は鼻息を荒くしてグッズに飛びついている。どうやら久美子へ
のプレゼントはこの中から決めることになりそうだ。
「どれも可愛いですね。あっ、これとかどうですか? チューバくんクッション!」
「こっちもいいんじゃない? チューバくんTシャツ!」
「チューバくん靴下!」
「チューバくんキャップ!」
「……葉月ちゃんと川島さん、何してるの?」
あんにゅうしゃ オシャレな店内で繰り広げられていた迫真のオススメ合戦は、思わぬ闖入者によって中断さ せられた。 葉月はキャップを頭に載せたまま、声の主の元へと歩み寄る。
「つばめじゃん。こんなところで奇遇だねぇ」
そこに立っていた人物釜屋つばめは少し照れたように頬を掻いた。つばめは葉月達と同 じく二年生の、パーカッション奏者だ。
ちゃっかりと買い物かごにチューバくん靴下をいれながら、緑輝が首を傾げる。
「つばめちゃんも買い物ですか?」
「うん、そうなんだ。 妹の合格祝いを買いに来てて」
これなんかいいと思うんだけど、とつばめが買い物かごから取り出したのは巨大な白いハリ センだった。
「どういうセンス!!」と葉月は思わずツッコミを入れた。ボケかと思いきや、つばめは至って
真面目な顔をしている。
「こういうバラエティグッズって実物を手にしたことないなって思って。 貰ったら意外と嬉しいでしょ」
「うーん......一理あるっ!」
「葉月ちゃん、流されてますよ」
「ハッ! やっぱり一理ない?」 「まぁでも、緑は楽しんでもらえるならハリセンもありかなぁって思いますよ」
「ハリセンを楽しむ状況ってどういう......?」 「むしろ葉月ちゃん達は何を買いに来たの?」
脱線しつつあった二人の会話は、つばめによって修正された。 葉月は「久美子へのプレゼン トだよ」とキャップの鍔を手にしながら応える。
「じゃあプレゼント選びで悩んでたんだ、私と同じだね。ハリセン以外に何を選べばいいかなって・・・・・・。 プレゼント選びの基準ってどんなものかよく分からなくて」
「それは勿論愛ですよ! 愛がこもってたらいいプレゼントです」 急に語気を強めた緑輝に、つばめは面喰った顔をした。 「愛か••••••」と呟く彼女に、葉月は ふと思いついた疑問を口にした。
「つばめはさ、愛って何だと思う?」
つばめは一瞬その場で固まった。眉間を僅かに寄せ、どこか怯えたように葉を見る。 「………そ、それは何か私を試してる?」
「いやいや、試してないって。 最近、低音パートで流行ってるんだよ、この話」 「な、なんでそんなことを?」
「時として人は哲学的な話に熱中したい時があるのだよ......」 葉月の答えに、つばめは納得したようなしてないような顔で頷いた。緑輝が片手を挙げる。 「緑は、愛とは与えるものだと思います! もらってばっかりじゃなくて、お互いに与えたり 受け取ったりできるのが素敵な愛の関係なんですよ」
「私は愛っていうのはなんかこう、エネルギーだと思うんだよね。良いパワーっていうかさ。 愛がある人と一緒にいるとどんどんパワーが溜まっていくんだよ」 二人の言葉を、つばめはやけに真剣な面持ちで聞いていた。両腕を組み、彼女は真面目に考
え込んだ。
「そういうこと、あんまり考えたことなかった・・・・・・うーん…愛とは情熱かなぁ。なんとなく、
そんな感じがする」
「おおー、なんか意外な答え。 でもつばめっぽいかも?」 「そうかな」
「うん。でも、ちょっと嬉しいよ。こういう話をしてると、つばめと仲良くなれた感じがしてさ」 眼鏡のフレームを指先で持ち上げ、つばめは照れたように目を伏せた。 その時、陳列棚を熱
心に見つめていた緑輝が「あ!」と声を漏らした。
「二人とも、これなんかいいんじゃないでしょうか?」
緑輝が手にしていたのは、可愛らしく包装されたバスボールだった。 入浴剤を球状にしたも ので、青りんごの香りとパッケージには書かれていた。
「これ、なんと楽器くんシリーズのミニフィギュアが入ってるんです! この中のどれかに
チューバくんが入ってるんですよ!」
「それって川島さんが欲しいだけじゃない?」
「もちろん、私も買いますよ。素敵なものをみんなで分け合うのも愛なんです!」 力強く宣言する緑輝に、葉月とつばめは顔を見合わせて笑った。彼女ほど愛という言葉が似 合う人間はいないなと思った。

